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【東京】

<東京人>明治を支えた幕臣・賊軍人士たち 敵味方なく人材登用

明治を支えた主要な幕臣のうち(左から)勝海舟、福沢諭吉、渋沢栄一=国立国会図書館蔵

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 江戸無血開城を成功させた勝海舟、近代資本主義の父と言われる渋沢栄一、第二十代総理大臣を務めた高橋是清、「学問のススメ」で西洋文明を紹介し、慶応義塾大学を創立した福沢諭吉−。幕末に生まれ、明治時代に功績を残した彼らは皆、徳川幕府に仕えた「幕臣」です。

 一八六八年に誕生した明治新政府は西欧列強にならい、富国強兵、文明開化を押し進めますが、巨大政府を切り盛りした経験のない薩長土肥は、深刻な人材不足に直面しました。そこで、海外使節などを経験し、幕府の下で行政経験のある幕臣たちが多く登用されました。薩長土肥は、敵味方関係なく、優れた人材を集める寛大さがあったとも言えるでしょう。

 東京人2月号では、幕末に生まれ、明治期に活躍した幕臣・賊軍人士たちを、政治、実業、ジャーナリズム、医療、文芸、学問・思想の六つのジャンルに分けて紹介します。作家の中村彰彦氏は「会津籠城四人組」と題し、会津出身の井深梶之助、山川健次郎、大山捨松、新島八重の教育界への貢献などを語ります。医療分野では、順天堂大学創立者の佐藤泰然をはじめ、西洋医学の流れを作った幕臣たちを作家の山崎光夫氏がまとめました。

 次週からは幕臣・賊軍人士たちが多く集まった明六社や沼津兵学校、特集のメイン記事である御厨貴氏、関川夏央氏、幸田真音氏による座談会を紹介します。(「東京人」編集部・久崎彩加)

 「都市を味わい、都市を批評し、都市を創る」をキャッチコピーに掲げる月刊誌「東京人」の編集部が、2月号の記事をもとに都内各地の情報をお届けします。問い合わせは、「東京人」編集部=電03(3237)1790(平日)=へ。

 

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