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【東京】

語らう ゼノさんの人柄 「アリの街」資料展で講演

ゼノさんの写真の前で、エピソードなどを語る石飛さん(右)と、枝見さん=台東区で

写真

 戦後、全国で戦災孤児らの救済活動などに尽力したポーランド人カトリック修道士、ゼノ・ゼブロフスキーさんを紹介する講演会が22日、隅田公園リバーサイドギャラリー(台東区花川戸1)で開かれた。同所で23日まで開催中の「ゼノさんと北原怜子(さとこ)さんとアリの街写真資料展」の一環。ゼノさんに詳しい2人の男性が、愛すべき人柄などについて語った。(井上幸一)

 ゼノさんは一九三〇年に布教のため来日。長崎で被爆した後、戦争や自然災害の被災者らを救う慈善活動で全国を駆け回り、一九八二年に死去した。戦後、隅田川西岸にあった生活共同体「アリの街」では、「アリの街のマリア」と称された北原さんらと子どもたちの支援などに尽くした。

 講演会では、父親がゼノさんと長い親交があり、アニメ映画「ゼノ限りなき愛に」(一九九九年)をプロデュースした富士福祉事業団の枝見太朗理事長(60)が、「ゼノが日本にいたのは、神様がおつくりになった奇跡」とマザー・テレサがコメントしたというエピソード披露。「ゼノとマザーの活動はほぼ一緒。ゼノがノーベル平和賞でもおかしくない。マザーと同じように、数え切れないくらい人々の心に明かりをともした」と、その功績を語った。

 また、「風の使者 ゼノ」を著した記録作家の石飛仁(いしとびじん)さん(75)は「『自分の気持ちを入れて人間として動こう』というボランティアの本当の精神を教えたのがゼノさん。それに導かれたのが怜子さん」と、アリの街での出来事などについて話した。

 展覧会は有志による実行委員会が主催。最終日は北原さんが死去してから六十年の命日で、午後二時から追悼セレモニーを行う予定。 

 

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