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【東京】

アスベスト被害 健康相談会と講演会 患者と家族の会、あす大田区で

 アスベスト(石綿)被害者の救済活動をしている「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」関東支部(江東区)は十日、大田区の消費生活者センターで講演会と健康被害相談会を開く。区内で患者の治療に関わってきた東京労災病院の戸島洋一医師が講演する。

 大田区では、かつて石綿製品を製造していた「宮寺石綿理化工業」「日本スレート工業」で、計五人がアスベスト関連疾患で労災認定されたほか、区内に労災認定者を出した工場が散らばり、二〇一五年までに石綿健康被害救済制度で認定された患者数が四十二人と都内最多となっている。

 アスベストをめぐっては、兵庫県尼崎市の「クボタ」の工場で〇五年、周辺住民への「環境ばく露」被害が発覚した「クボタショック」の後、大田区でも〇七年に工場周辺で健康調査を実施。その結果、石綿を過去に吸い込んだことによってできる「胸膜プラーク」がある住民が複数見つかり問題となった。当時は工場との因果関係は不明とされたが、追跡検診を行った戸島医師が、環境ばく露と見られる住民が三十二人いたと報告している。

 同会全国事務局の飯田勝泰さんは「症状は何十年もしてから出てくるので、これから関連疾患の被害者が増える可能性がある」と指摘。現在、環境省が石綿ばく露者の健康管理に関わる試行調査を行っており、同会は昨年十一月、区に対して調査への参加を求める要望書を提出した。調査に参加することで、職業性ばく露者以外の掘り起こしの可能性が期待できるという。

 相談会は午前十時半、講演会は午後二時から。問い合わせは同会=電0120(117)554=へ。 (原尚子)

 

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