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【東京】

<東京人>東京「夜」散歩 五感をフルに 山へ街へ

高尾山の大杉越しに見る夜景

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 海外の街の夜を体験すると、世界的に見て東京はとんでもなく夜が明るいということに気づくでしょう。一方で、都心部から一時間もかからずに、高尾山の豊かな森の闇に浸ることができます。こんな素晴らしい闇が首都の傍らに広がっているというのも、世界的に見て極めて珍しいことです。東京は、八百万(やおよろず)の光と豊かな闇がつくり出す、夜散歩の名所だらけです。しかも世界的に見て、夜の東京の治安は格別にいいのですから、夜散歩しない手はないでしょう。

 まずは一度ツアーに参加するなどして、夜の高尾の森を歩いてみることをおすすめします。ライトにあまり頼らず、森の闇歩きをじっくり体験すれば、街の夜散歩の楽しみかたが劇的に豊かになります。五感をフルに使って夜の街を歩くようになり、また、光の美しさ、ありがたみを実感して、街の光の表情を丁寧に感じ取れるようになります。

 たとえば、東京タワーの楽しみかたも変わります。昔の日本人は、お月さまを直接見るよりも、水面(みなも)に映して見たり、月に照らされた幻想的な風景を愛(め)でたりしました。それと同様に、「おタワーさま」をガラス張りのビルに映して拝んだり、タワーに照らされて異様に光る雲を愛でたりして、タワーの気配を楽しみながら夜散歩すると、飽きません。雨上がりの芝公園23号地の広場には水たまりができて、「逆さタワー」が出現します。

 いざ、夜の山へ街へ湾岸へ。 (中野純)

芝公園23号地の水たまりに映る「逆さ東京タワー」

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 「都市を味わい、都市を批評し、都市を創る」をキャッチコピーに掲げる月刊誌「東京人」の編集部が、3月号の記事をもとに都内各地の情報をお届けします。問い合わせは、「東京人」編集部=電03(3237)1790(平日)=へ。

 

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