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【東京】

語る シベリア抑留 福生市が証言まとめた動画を公開

シベリア抑留の体験を語る近田さん(「行き先も、分からずに」から)

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 戦争の記憶を次世代に伝えようと、シベリア抑留を経験した福生市の近田明良さん(92)の証言をまとめた映像が27日、同市のホームページと動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開された。 (水谷孝司)

 近田さんは、関東軍の技術兵として旧満州(中国東北部)で終戦を迎え、ソ連軍にどこに行くかも知らされないままシベリアの収容所に送り込まれた。

 長い間、自身の体験をほとんど明かしてこなかったが、二年前の市の平和のつどいに招かれてから、抑留生活の過酷さ、戦争の悲惨さを語り続けている。昨年八月にも市の公民館松林分館で、飲み水にするきれいな雪を取りに行こうとした仲間が脱走と見なされて射殺されたことなどを語り、本紙多摩版、武蔵野版でも紹介した。

 「行き先も、分からずに」と題した映像は、同分館と市秘書広報課が企画・制作。京都府舞鶴市の「舞鶴引揚記念館」の資料画像も入れ、抑留について理解できる構成にしている。約三十七分間。

 同分館の森田典子さんは「打ち合わせの時、シベリア抑留の記録映像を見ながら近田さんが涙を流していました。その姿に触れ、過酷な体験を何度でも伝えるため映像に残すのが務めだと思いました」と話した。

 

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