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【東京】

メッセージで味わう 太宰の魅力 三鷹で企画展

読み手を勇気づける太宰治の言葉を集めた企画展=三鷹市で

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 作家・太宰治(一九〇九〜四八年)の作品に込められた明るいメッセージを味わう企画展「太宰治の愛のことば」が、三鷹市の太宰治文学サロン(下連雀三)で開かれている。三鷹時代の作品を中心に、読者を勇気づける言葉を抜き出すことで、太宰の魅力の一端に迫っている。 (鈴木貴彦)

 会場では、太宰の十作品からそれぞれ一節を抜き出し、ハートやリンゴの形のパネルにして紹介している。

 戦後無頼派、破滅型の私小説作家というイメージで語られることの多い太宰だが、学芸員の吉永麻美さんによると「実はサービス精神旺盛で、常に読者への『心づくし』を考えて作品を書いた人。だからこそ、今でも若い人が共感し、読み継がれている」という。

 サロンを訪れた小金井市のフリーター納谷祥平さん(27)は大の太宰ファン。「高校以来、いろんな作品を読んだ。暗いイメージがあるが、そうではなく、ポジティブで明るく、人を元気づける言葉にたくさん出合える」と語る。

 今回取り上げたのは十作品だけだが、吉永さんは「自分の好きな言葉を探すのも楽しい」と新たな読み方を提案する。太宰の遺影や三鷹の自宅表札、「斜陽」「ヴィヨンの妻」などの初版本や直筆原稿の複製なども展示されている。

 入場無料。月曜日は休館。問い合わせは同サロン=電0422(26)9150=へ。

◆パネル展示されている主なメッセージ 

笑われて、笑われて、つよくなる  「HUMAN LOST」より

人に「愛される資格」が無くっても、ひとを「愛する資格」は、永遠に残されている筈(はず)であります  「ろまん燈籠」より

 

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