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【東京】

「防空法」関連の展示充実 きょうから浅草 資料で見る東京大空襲

消火道具「火たたき」などを前に、「防空法は『逃げるな、火を消せ』と被害を拡大させた」と話す川杉さん=台東区で

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 十日で東京大空襲から七十三年。被災者から寄贈された生活用品など約三百点で、その惨禍を伝える資料展が九日から、台東区の浅草公会堂(浅草一)で開かれる。十二日までで、入場は無料。

 市民有志による実行委員会が毎年主催し、三十一回目。今回は、犠牲者を増やす一因となったとされる当時の法律「防空法」についての展示を充実させた。

 防空法は、一般市民が空襲に遭った際、避難せずに消火活動をするよう義務付けていた。実行委員長の川杉元延さん(75)は「二時間余りで十万人も亡くなったのは、防空法や隣組などの監視の目があり、爆弾が落ちても逃げられなかったからだ。共謀罪など現代の監視社会化にも通じる問題だ」と話した。

 会場には、政府が消火活動を広めようと「命を投げ出して持ち場を守ります」の標語を掲げた広報誌や消火道具の火たたき、三年前に防空法を特集した本紙記事のパネルなどが並ぶ。上野で山のように積み重なった遺体など、空襲体験を元にした絵画六点もある。

 期間中、さまざまな催しも行う。浅草周辺の戦跡を巡るツアーは各日の午前十一時、正午、午後一時、二時に開始。平和を祈るアコーディオンの演奏(九日)、空襲をテーマにした落語の口演(十日)などもある。十日午後一時には、言問橋近くの隅田公園で追悼集会を開く。 (谷岡聖史)

 

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