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【東京】

東京大空襲 被災者の肖像 浅草で写真展 16作品を紹介

東京大空襲を体験した人たちらのポートレートを見る来場者=台東区で

写真

 東京大空襲、ドレスデン大空襲(ドイツ)の被災者、広島、長崎の被爆者らの肖像を撮り続けている米国人写真家、ポーレ・サヴィアーノさんの写真展「FROM ABOVE(フロム・アヴァーブ)」が四月二日まで、台東区の「ギャラリー・エフ」(雷門二)で開かれている。東京大空襲から七十三年の三月十日に合わせた企画だ。(井上幸一)

 一九七四年にニューヨークで生まれたサヴィアーノさんは、歴史書に登場しない個人の記録を残そうと、二〇〇八年から戦争の被災者らの撮影を開始。世界中の人々の頭上、その空が平安であるようにとの願いを込め、プロジェクト名を「FROM ABOVE」とした。一一年には、撮影時に聞いた証言も掲載した写真集を日本語、英語、ドイツ語で出版している。

 写真展は、欧州やニューヨークの国連本部、長崎、広島、京都など各地で開催。〇九年に日本で初めて展示した浅草のギャラリー・エフでは、出版記念の一一年以来七年ぶり四回目となる。

 今回は、東京大空襲の被災者を中心に、ノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のサーロー節子さんら、十六人のポートレートを掲示した。「燃えているのは大量の死体でした。私はもう感覚をなくしていたのでしょう、そのそばに寄って、冷えた体を暖めました」「あの時のことは、思い出すだけで涙が止まりません」など、それぞれの言葉が添えられている。会場は、大空襲で焼け残った江戸末期の土蔵。村守恵子オーナーは「彼(サヴィアーノさん)は、二時間ほど話をして、打ち解けてから撮影している。どの写真も穏やかで、素晴らしい表情」と、来場を呼びかけている。

 入場無料。毎週火曜、二十一、二十四日は休廊。問い合わせは、ギャラリー・エフ=電03(3841)0442=へ。 

 

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