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【東京】

<東京人>ビル散歩 超高層 誕生から50年

霞が関ビルディングから撮影した風景。高い超高層ビルが次々と建ち上がっている=千代田区で

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 日本初の超高層ビルと言われる「霞が関ビルディング」(一四七メートル)がしゅん工して、今年で五十年になります。それまでは、一九二〇年に市街地建築物法で定められた「百尺規制」のため、百尺(約三一メートル)を超えるビルをつくることができませんでした。

 そして六〇〜七〇年代の東京は、ビルの建築ラッシュが続きました。「東京人」五月号では、当時の建築技術の粋を集め、都市のさらなる発展の象徴として人々の憧れを集めたこの時代のビルを紹介しています。

 座談会「東京は、いかなるビルを求めてきたか」で、建築史家で建築家の藤森照信さんは、超高層ビルが可能になった理由のひとつは「地震の力を吸収する柔構造の理論が確立したことが重要」と言い、建築家で元日建設計会長の三栖(みす)邦博さんは「工期短縮と品質管理がしやすい、大断面にH鋼を使用する鉄骨造の技術開発によるところが大きい」と語ります。

 一方、元東京都副知事の青山やすしさんは、行政側からの考えとして「容積率ボーナスのインセンティブによって、本来は都がつくるべきオープンスペースをデベロッパーがつくるので税の節約にもなる」と東京の超高層ビルが官民連携であることを述べています。

 その後、超高層ビルを含む大開発で新しい道路や公園がつくられるケースは一般的になり、東京の新しいにぎわいを生む場所にもなります。 (「東京人」副編集長・田中紀子)

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 「都市を味わい、都市を批評し、都市を創る」をキャッチコピーに掲げる月刊誌「東京人」の編集部が、5月号の記事をもとに都内各地の情報をお届けします。問い合わせは、「東京人」編集部=電03(3237)1790(平日)=へ。

 

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