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【東京】

きょう群馬で足こぎ車いすで10キロマラソン 自分の走る姿で障害者に勇気を

足こぎ車いすに乗る石井隆司さん=前橋市で

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 手足に障害のある足立区伊興三の自営業石井隆司さん(68)が、二十二日に前橋市などで開かれる「第5回前橋・渋川シティマラソン」の十キロコースに足こぎ車いすで出場する。足が不自由でも動かしやすい足こぎ車いすと出会い「人生観が変わった」という石井さんは「自分が走る姿を見てもらい、一人でもいいから障害者に勇気を与えたい」と願っている。 

 石井さんはポリオ(小児まひ)で生まれつき手足にまひがあり、歩行が困難。足を固める装具を着けて歩くこともできるが、十メートルほど歩くと足首が痛くなるという。外出には車が不可欠で、家にこもりがちだった。

 知人の紹介で足こぎ車いすを知ったのは昨年八月。半身まひの人のリハビリ用などに開発された足こぎ車いすはペダルが軽く、まひのある足でも簡単に進んだ。手元のレバーを動かすことで小回りも利き、自分の意思通りに動かせた。

 正式にレンタルを受けて使い始めると外に出ることが楽しくなった。初めて銀座の歩行者天国を自分の意思で回ることができた。思考も前向きになり、憧れつつも障害であきらめていた米国ハワイのホノルルマラソンへの出場を目指すことに決めた。

 前橋市内の知人に計画を語ったところ「前橋にもマラソン大会があるよ」と前橋・渋川シティマラソンを紹介された。実行委に足こぎ車いすを見せて熱意を伝えると、健常者と同じ十キロのコースに出場できることになった。

 石井さんは「順番は最後になるだろうが完走して、感動を伝えたい。障害があっても夢はかなう、って」と意気込む。当日は「私はこれでひきこもりをやめました」と書いたたすきを身に着けて走るつもりだ。 (原田晋也)

 

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