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【東京】

台東、荒川結ぶシンボルに 根岸に4代目「御行の松」植樹

4代目「御行の松」の前で読経が行われた不動尊での披露式=台東区で

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 台東区の「御行(おぎょう)の松不動尊」(根岸四)で、江戸名所図会などにも描かれた名木、御行の松の四代目が不動尊を預かり管理している地元の組織「講」の人たちにより植樹され、二十八日に披露式が開かれた。区境をまたいで近くの荒川区立第三日暮里小学校(東日暮里三)には「弟松」が植えられ、江戸期からの歴史ある松が、台東、荒川の両地域を結ぶシンボルになった。 

 台東区などによると、国の天然記念物に指定された初代の御行の松は、江戸天保初年の名所図会や歌川広重の錦絵に登場している。名前の由来は、上野・寛永寺住職の皇族・輪王寺宮が松の下で修行したからなど、諸説ある。高さ約十三メートル、幹の回りは約四メートルあり、樹齢三百五十年と推定されていたが、一九二八(昭和三)年に枯れてしまった。

 戦後、五六年に植えられた二代目も枯れ、三代目が七六年に植樹された。四十年以上元気だが、盆栽仕様で初代のイメージから離れており、高さ四・四メートルの四代目を植えることになった。

 披露式には地元の人たち約百人が参加。読経の後、一行は第三日暮里小へ移動、松の兄弟縁結び式などに臨んだ。同校は、台東区立根岸小(根岸三)と並び、校歌の歌詞に御行の松があり、創立百周年記念で三月に松を植樹した。不動尊の松と、学校の松は同じ「親」を持つ訳ではないという。

 講元の竹田隆さん(85)は「根岸にふさわしい貫禄のある立派な松を植える夢がかなった。末永く地域に愛されてほしい」と感慨深げ。副講元の岩井昭雄さん(67)は、「地域は、今は台東区と荒川区に分かれているが、昔は同じ金杉村。二つの松が地域交流のきっかけになれば」と期待していた。 (井上幸一)

 

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