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【東京】

パラリンピック7度出場・永尾さん、港区で特別授業

「レーサー」と呼ばれる競技用車いすで走ってみせる永尾さん=港区立高陵中学校で

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 車いす陸上で夏季パラリンピックに七度出場し昨年引退した永尾嘉章(よしふみ)さん(55)が九日、港区立高陵中学校でパラスポーツの楽しさを伝える特別授業を開いた。全校生徒二百十八人が参加し、「レーサー」と呼ばれる競技用車いすで走る永尾さんの姿に歓声を上げた。 (神谷円香)

 永尾さんは恩師の勧めで高校一年生から陸上競技を始め、一九八八年ソウル大会から二〇一六年リオデジャネイロ大会まで、一二年ロンドンを除くパラリンピックに出場。アテネ大会の四×四百メートルリレーで銅メダルを獲得した。永尾さんは「競技を始める前は、歩けないしこのままでいいや、とだらだらして諦めていた。でもやってみたら案外速く走れて、体に風が当たるのも気持ち良かった」と十代のころを振り返った。目標だった個人でのパラリンピックのメダルには届かなかったが、「経験のすべてが僕の宝物。みんなも諦めずに何か一つやってみてほしい」と語り掛けた。

 長さ百八十八センチあるレーサーは、先端にも小さな車輪が付いており、足を曲げて正座の体勢で乗る。重さは八キロと軽量で、永尾さんは片手で軽々と持ち上げてみせた。乗りこなすのは技術が要るため、代表の生徒たちは同様にタイヤが斜めになった車いすバスケ用の車いすを使い、チームに分かれてリレーに挑戦した。

 二年の宮本妃奈(ひな)さん(13)は「なかなか真っすぐ進まなかったが教えてもらったらできて楽しかった。パラリンピックは見たことなかったけれど次は見てみたい」と話した。

 特別授業は、日本財団パラリンピックサポートセンターがパラスポーツへの理解を深めてもらおうと一六年度から行う事業「あすチャレ!スクール」として開いた。永尾さんは本年度から講師を務め、この日が初授業だった。

 

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