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【東京】

下町の情緒を切り撮る 元日芸教授・小泉さん、あすから町屋で写真展

駄菓子屋の前で座り込む女性たち

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 荒川区の情緒ある町並み、人々の生活を記録した写真展「わがまち下町荒川」が十二日、区内の町屋文化センター(荒川七)で始まる。区芸術文化振興財団が設立三十周年を記念して開催。写真家で元日大芸術学部教授の小泉定弘さん(76)が撮り続けるモノクロ作品が並ぶ。 (中村真暁)

 区内の東尾久で生まれ育ち、現在も住んでいる小泉さん。一九七〇年ごろ、地元の撮影を始めた。会場には一九八四年から二〇〇〇年ごろまで、あらかわ遊園や商店街などで撮った作品百二十二点を展示する。一九八五年九月に東尾久で撮影した一枚は、駄菓子屋の前にできた日陰に座り込む女性二人が印象的。気だるい表情を見せ、肩肘張らない下町の日常の空気感を感じさせる。

1991年のあらかわ遊園の写真(左側)などを紹介する小泉定弘さん=荒川区で

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 ちょうちんやすだれなどを作る職人の姿も写真に記録。自宅の玄関先で作業するなど、職場に生活が入り込んでいる様子が多く見られる。現在は高層ビルが立ち並ぶ汐入地区(現在の南千住)は、三十年余り前は瓦屋根の住宅が密集していたことが分かる。

 「身近なところで撮るのが信条。時代を記録することも大切にしている」と小泉さん。「荒川の人情、ぬくもりが写真にも出ていると思う。たくさんの人に見てもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 入場無料。午前十時〜午後六時(最終日は同五時)まで。最寄りは、東京メトロ千代田線、京成線の町屋駅、都電荒川線の町屋駅前停留場。問い合わせは、区芸術文化振興財団=電03(3802)7111=へ。

 

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