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【東京】

屋根にヤギ、壁も緑化 板橋区立こども動物園2年後に改装オープン

放し飼いしたヤギと子どもが触れ合う板橋区立こども動物園。7月から2年間のリニューアル工事に入る=板橋区板橋で

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 板橋区立こども動物園(板橋)が、畜舎などを建て替えて屋根や壁を緑化するとともに、イベントの時に飼育するヤギを屋根に登らせ、雑草を食べてもらう構造に変更する。環境に配慮した緑化で、専門家によると「草屋根にヤギが登る緑の建物」は全国的に珍しいという。7月2日から休園、2年後の2020年夏ごろに再オープンする。 (増井のぞみ)

 大型連休最終日の今月6日、こども動物園では親子連れがヤギやヒツジ、モルモットをなでたり、ポニーの馬車に乗る姿が見られた。ヤギに餌をあげた練馬区の小学2年、牛田咲希(さき)さん(7)は「最初は近づくのが怖かったけど、慣れてくるとかわいかった」と笑顔を見せた。

 同園は、東板橋公園内に1975(昭和50)年に開園。無料で動物と触れ合えるのが特徴で、年間約39万人が訪れる。だが建物が老朽化、飼育空間が手狭なことから、区は建て替えを決めた。

 計画では、畜舎や管理棟を、現在の平屋の木造から鉄筋コンクリート造に変更。広さは現状の1.6倍の735平方メートルに拡大する。最大の特長は、夏の暑さを抑えるための屋根と壁の緑化。屋根には断熱効果のある土を敷き芝生を植える。動物や人が出入りする以外の壁の周りにはヒメイタビカズラとナツヅタを植栽。2〜3年後に壁が緑で覆われることを目指す。

 ヤギは、高所が好きな習性を生かし、簡易の階段を設置して屋根に登らせる。欧州では草屋根のヤギ放牧がよく見られるという。水やりは自然の雨水に任せ、ヤギが入らない部分は人が年3回屋根に上がって草を刈って管理する。建設総事業費は約7億5000万円。

 設計を監修した建築家の白江龍三さん(66)は「緑化すると、気温が2〜3.5度下がると言われる」と効用を語る。建物緑化を普及するNPO法人・屋上開発研究会の松本薫さん(71)は「屋根も壁も緑化する建物は全国的に珍しい。さらに、草屋根でのヤギの除草はあまりない。管理費の軽減に役立つのを期待する」と話す。

 

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