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【東京】

学徒出陣で戦死 先輩の足跡 一橋大国立キャンパスで企画展

戦死した学生らのパネルが並ぶ会場

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 「学徒出陣」で徴兵されて戦死した一橋大(旧東京商科大)の学生らの足跡や、終戦前後の同大の状況を紹介する企画展「一橋のコペル君たち」が十日まで、国立市の一橋大国立キャンパスで開かれている。主催する「一橋いしぶみの会」世話人代表の竹内雄介さん(67)は「戦時中の事実を若い人たちにも伝えたい」と話している。 (服部展和)

 企画展では、特攻隊員として戦死した学生ら九人の足跡をパネルで紹介。米軍の空襲を避けるため、大学の建物を迷彩色にしようとした計画の図面のコピーなど興味深い資料も並ぶ。

 「一橋いしぶみの会」は戦死した一橋大生らを追悼する卒業生有志の団体。大学祭「KODAIRA祭」に合わせて企画した。同会は二〇〇〇年に発足。前身の「戦没学友の碑建立期成会」の呼び掛けで同大佐野書院の敷地に建立された「戦没学友の碑」前で毎年、追悼会を開いている。

 企画展は戦後七十年の一五年、戦死した一橋大生らに関する調査結果を国立キャンパスと如水会館(千代田区)で展示したのが始まり。以来、六月の「KODAIRA祭」と十一月の「一橋祭」で企画展を開き、調査結果をまとめた冊子も作っている。

 日中戦争から太平洋戦争までに戦死した一橋大生や卒業生は約八百二十人に上り、同会の調査で新たに判明した人もいる。一五〜一六年は、このうち一九三六年ベルリン五輪のホッケー日本代表・脇坂貞夫さんら十人に焦点をあてて調査。学内の一橋新聞部が発行する新聞など過去の資料にもあたり、戦時中の厳しい生活を浮き彫りにした。昨年はフィリピンで戦死した十二人について調べた。

 竹内さんは「戦死した先輩たちがどんな人だったかを知ってもらい、それぞれに考えてほしい」と呼び掛ける。

 東キャンパスの東一号館1303教室で。十日午後一時半から、井上寿一・学習院大学長の講演会が同キャンパスの東二号館2201教室である。いずれも入場無料。問い合わせは竹内さん=電080(3797)9988=へ。

 

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