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【東京】

中野区民 刷新を支持 新区長に酒井直人さん

初当選を決め、笑顔で万歳する酒井直人さん(中)=中野区で

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 十一日に開票された中野区長選は、無所属新人の元区職員酒井直人さん(46)=立民、国民、自由、社民推薦=が、無所属現職の田中大輔さん(66)=自民、維新推薦=ら無所属三人を破り、初当選した。東京二十三区の区長選で現職が落選したのは、一九九九年の杉並区長選以来となる。(渡辺聖子、増井のぞみ)

 酒井さんは午前八時半ごろから、区内の事務所で、支援者らと一緒に開票速報を伝えるテレビを見ながら結果を待った。

 当選が決まると、支援者から「よしっ」という声とともに拍手が湧いた。酒井さんは緊張した表情で「身が引き締まる思い。三十三万人の区民のために全力でまちづくりを進めたい」と語った。推薦政党の一つ、立民の長妻昭代表代行も駆け付け、握手を交わした。

 選挙戦では、子育て施策の充実を前面に掲げ、児童館存続の訴えに最も手応えを感じたという。中野サンプラザを一万人収容の巨大アリーナに建て替える計画には「検証委員会を本年度中に設置する」とした。

 投票率は34・45%で、前回を4・96ポイント上回った。投票率上昇については「今の区政に対する区民の関心が高まった結果」と話した。

 同日に開票された区議補選(被選挙数一)は、立民新人の杉山司さん(48)が初当選した。投票率は34・42%だった。

 当日有権者数は二十六万九千七百三十五人。

◆多選阻んだ野党共闘

<解説> 中野区民は「刷新」を選んだ。野党統一候補となった酒井さんが幅広い支持を集め、自民、公明などが推した現職の五選を阻んだ。

 推薦政党のうち、中心的な役割を担った立民は、枝野幸男代表や地元選出の長妻昭代表代行ら幹部が連日応援に入り、国政選挙並みの運動を展開。独自候補の擁立を見送った共産が支援に回ったことも奏功した。

 野党共闘の成功に加え、現職の四期十六年の多選批判が追い風となった。酒井さんが元区職員の立場から訴えた「組織が停滞している」との指摘は有権者に対し説得力を持った。

 選挙戦を通じて浮き彫りになった課題の一つが、中野サンプラザを解体し一万人収容の巨大アリーナに建て替えるまちづくり。解体には反対の声が根強くあり、結論をどう導くのか手腕が問われる。

 これから相対する区議会は、現職を支援した自公が過半数を占める。当選後、酒井さんは「政策を是々非々で議論していきたい」と話したが、難しい采配が求められそうだ。(渡辺聖子)

◇確定得票 

当 36,758 酒井直人 無 新<1>

  27,801 田中大輔 無 現 

  14,534 吉田康一郎 無 新 

  12,064 市川稔 無 新 

◇中野区議補選確定得票(被選挙数1−候補3)

当39,843 杉山司 立新<1>

 30,076 平地早都子 自新 

 18,648 浅野尚孝 共新 

 

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