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【東京】

「いなせな女性に」ハナショウブ法被 日本画家・福田さんデザイン

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 葛飾区在住の現代日本画壇を代表する福田千恵(せんけい)さん(71)が、地元の川端諏訪神社大祭で、「姫神輿(みこし)」を担ぐ女性たちがまとう法被をデザインした。背には区の花の「ハナショウブ」が凜(りん)とした姿で描かれている。十五日から中央区銀座で開催される福田さんの画業五十年記念展で披露される。法被は黒紺地。背中の絵は朱色の円を背景に、中央に白、左右にグレーが少し入った空色のハナショウブの花が並ぶ。葉はすくっと天に伸び、気品を感じさせる。裾のほうに細めの白い横線八本を配した。

 下町だけに、「いなせな女性たちがコンセプト。丸い円は太陽で、太陽が昇るように女性たちが前向きに進んでいくようにという思いを込めた」と福田さんは明かす。葛飾生まれの福田さんは、花鳥風景画で知られる故佐藤太清(たいせい)さんに師事。武蔵野美大を卒業した一九六九年に日展に初入選した。新聞小説の挿絵を描くなど多彩に活躍。二〇〇六年に日本芸術院賞を受賞している。

 福田さんは図柄を六種類考え、色合いなどを含めて地元の女性らの意見を聞きながら最終決定。栃木県佐野市の老舗染物店を三度訪れて発色などを確認したという。九月十六日の大祭に向け、法被は百五十着作製した。「みなさんに着てもらった姿を見て、私の仕事も完成」とほほ笑む。

 二十四日まで和光ホール(銀座四)で開催される記念展では、人物画の代表作や四季の花をモチーフにした新作などを展示する。入場無料。 (飯田克志)

 

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