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【東京】

「事故起きぬよう今、何を」 エレベーター港区の死亡事故 区職員研修で遺族

「今何ができるかを考えて」と語りかける市川正子さん=港区で

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 二〇〇六年にエレベーターで死亡事故があった港区は二十七日、遺族を講師に招いて職員向け研修を開き、新入職員を中心に約百二十人が耳を傾けた。

 当時、高校二年だった市川大輔(ひろすけ)さんが死亡したのは区立マンション。母、正子さん(66)は壇上から「こういう事故が起きないよう、皆さんは今、何をしますか」と問いかけた。

 エレベーターの扉が開いたままかごが上昇する「戸開(とかい)走行事故」だった。大輔さんは床と外枠の間に挟まれた。正子さんはメーカーからのマニュアル提供や保守会社との情報共有がなく、管理者に救出に油圧ジャッキが必要との知識もなかったと指摘。「事故は起きるべくして起きた」と語った。

 会場からは「行政の責任を痛感した」などの感想が上がり、防災課に所属する阿部明実さん(20)は「何かあった場合の区内の連絡体制を整えることも必要だと感じた」と話した。

 昨年十一月、遺族が区などを相手取って起こした民事訴訟は和解が成立。和解の覚書で区は、事故の起きた六月三日を「港区安全の日」とし、再発防止の取り組みをすることなどを約束している。 (原尚子)

 

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