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【東京】

「信頼できる人と思っていたのに」 地元業界などから驚きの声

談合の舞台となった市道ののり面(緑化ブロックが並ぶ手前部分)=青梅市で

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 青梅市発注の公共工事の指名競争入札で談合したとして公契約関係競売入札妨害容疑で、建設会社「酒井組」代表取締役、酒井政修(まさみち)容疑者(62)=青梅市二俣尾三=が五日、警視庁に逮捕されたことに、地元の建設業界などからは「信頼できる人と思っていたのに」と驚きの声が上がった。工事を受注する地域を広げるなどの拡大路線にやっかみがあったという証言もあった。(萩原誠、服部展和)

 酒井組の事務所は時折、社員らが出入りしていたが、男性社員の一人は「何も分からない」と言葉少なだった。

 酒井容疑者が会長を務める青梅建設業協会は、青梅市河辺町の「建設会館」を連絡先とし、月一回程度は会合を開いているという。同会館に入る西多摩建設業協同組合の石川久雄事務局長は「近年は談合なんてないと思っていたので、びっくりしている」と話した。

 市内の建設会社社長の男性(47)は「協会は市への陳情や災害時の協定、イベントの協力などはしているが、受注調整や談合は一切していない」と驚いた様子で語った。酒井容疑者については「協会の活動に熱心だが『自分が』と前に出るタイプではない」と評価。その上で「公共事業は減っていて競争が激しいのに利益が薄い。公共事業中心の会社の経営は厳しいと思う」とも指摘した。

 市内の建設業関係者の男性によると、酒井組は事務所周辺の工事の受注が多かったが、近年は仕事の範囲を広げていた。「『自分のところだけで仕事ができればいいと言っていたのに、よそででかい仕事を取りやがって』と(容疑者を)やっかむ声も聞かれた」という。

 青梅市は二〇〇二年から予定価格を事前公表し、〇九年からは電子入札を導入するなど談合防止策を強化してきた。

 入札担当の職員は「事実とすれば、入札制度の見直しを検討する必要がある」と話した。

 

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