東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

世界を目指せ「高校生外交官」 リーダー育成プログラムへ抱負

米国滞在中の意気込みを話す春さん(左)と佐藤さん=町田市の日大三高で

写真

 世界で活躍するリーダーの育成を目的とした外資系損害保険会社のプログラムで「高校生外交官」に選ばれ、夏休みに三週間にわたって米国に滞在する高校生二人が、出発を前に意気込みを語った。 (竹谷直子)

 立教女学院高校(杉並区)二年、春優乃(ゆうの)さん(17)=文京区=と、日本大学第三高校(町田市)三年の佐藤遼磨(りょうま)さん(18)=神奈川県鎌倉市。

 二人は、ニュージャージー州のプリンストン大学で、日米の高校生を前に「平等社会」をテーマにプレゼンテーションに臨む。「外交官」として自身の立場を相手に理解してもらうプログラムの主要行事だ。

 日本の男女格差の大きさに危機感を抱いていた春さんは、プレゼンに備えて資料を集めたり、読み込んだりする準備に余念がない。

 男女平等の度合いを数値化した世界経済フォーラムの二〇一七年版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本が調査対象の百四十四カ国中、百十四位という数字を挙げて「とても平等だと言えない」と強調した。

 今年四月、春さんが女子高生五十人に実施したアンケートでは「専業主婦になりたい」と答えた生徒が76%。「日本の男女格差が深刻だと思う」と答えた生徒は40%だった。「まずは問題に気付くことが大切」と春さん。女性の社会進出が進む米国の空気を肌で感じ、将来は「国連で男女差別をなくすために働きたい」と決意を語った。

 佐藤さんは昨年八月、ベトナム・ホーチミンのツーズー病院でボランティアを経験。病院では、ベトナム戦争で米軍が使用した枯れ葉剤の影響とみられる多発奇形症候群の子どもたちが生活していた。手のない乳児の遺体などが標本として保管されているのを見て「同じ命なのに」と衝撃を受けたという。

 この経験から、発展途上国で苦しむ多くの患者を救いたいと臨床工学技士を目指している。「米国や国連が世界をどう見ているのか、自身の目で確認したい」と話した。

 AIG高校生外交官プログラムは、AIG損害保険と米国フリーマン財団の協賛金で一九八七年から実施。今年は全国から高校生四十人が選ばれ、うち都内の高校に在学するのは春さん、佐藤さんを含め七人。十九日〜八月五日の滞米中、政府機関への訪問、国際通貨基金(IMF)や国連の職員との対談、ホームステイなどを行う。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報