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【東京】

<変わる東京2020>東はレンガ 西は石垣風に 三菱地所、大手町ビル改修に着手

改修後の大手町ビルの東側部分イメージ(三菱地所提供)

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 三菱地所が、千代田区大手町で築60年の最古のオフィスビル「大手町ビルヂング」の改修工事に着手した。周囲が建て替えで高層化する中、「低層・横長」が特徴の構造部を保存しつつ内外装を刷新。国内屈指のビジネス街でベンチャー企業を呼び込み、先端技術を発信する役割を担うことをめざす。 (神野光伸)

 大手町ビルは地上九階地下三階建て。東西約二百メートルの細長い敷地に立つ。

西側のイメージ(三菱地所提供)

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 改修後の外観デザインは、大きくビルの東西に分けて特色を出す。東側は近接する東京駅に使われているレンガを基調とする一方、皇居に近い西側はお堀や二重橋を思わせる石垣をモチーフにする。大手町・丸の内エリアの目抜き通り「丸の内仲通り」に面した中央部分にはガラスのパネルを当てはめ、通りがそのまま貫通しているような雰囲気をつくる。

 内部は、小規模オフィスを備えた特性を生かし、ベンチャー企業の誘致を進める。欧州ソフトウエア最大手の独SAPの日本法人と共同し、入居事業者同士が交流できる拠点を新設。人工知能(AI)やロボット技術といった先端技術の開発を進める企業間の連携を支援する。

大手町ビルに新設される企業同士の交流拠点(三菱地所提供)

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 三菱地所の担当者は「既存ビルを活用したベンチャーや大企業の交流拠点の一例としたい」。工事は二〇二一年の完了予定だ。

 同ビルは高度経済成長期の一九五八年に完成。地下鉄五路線が乗り入れる大手町駅に直結、国内初の全館冷房など最新鋭の設備を備え、竣工(しゅんこう)式には岸信介首相(当時)も立ち会った。改修前の調査で耐震性などが十分備わっていたことがわかり、構造部をそのまま残し活用することを決めた。

 

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