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【東京】

<夏の高校野球>二松学舎×小山台 東大会、あす決勝

二松学舎大付−関東第一 4回表1死満塁、勝ち越しの左犠飛を放った右田選手(8)を迎える二松学舎大付ナイン=神宮球場で

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 第100回全国高校野球選手権大会の東東京大会準決勝2試合が二十七日、神宮球場で行われた。昨夏覇者の二松学舎大付が関東一を、都立の小山台が強豪の帝京をそれぞれ破り、決勝進出を決めた。小山台の決勝進出は69年ぶり。二十九日午前十時から、甲子園への切符をかけて戦う。

 二松学舎大付は0−3で迎えた三回、2死から代打の中沢航介選手が左越えソロ本塁打。後続の連打などで同点に追い付き、流れをつかんだ。四回、五回も犠飛で追加点を挙げ、相手を引き離した。関東一は二回に先制したが、その後は快音がなく、涙をのんだ。 

 小山台は、1点を先制された四回、南大樹選手の左前打を皮切りに四球や安打で3点を挙げ逆転。五回にも吉田大晟選手の右越え二塁打などで畳み掛けて4点を追加、突き放した。戸谷直大投手は9安打を浴びながら要所を押さえ、帝京打線を2点に封じ込んで完投した。

◆エース戸谷、動じず好投

小山台−帝京 決勝進出を決め喜ぶ小山台ナイン

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 5点リードで迎えた九回裏、小山台の戸谷投手(三年)は先頭を三振、2番目の打者を三ゴロで打ち取り、3人目も2ストライクまで追い詰めた。相手はここで代打を投入。四球を許し、次打者には安打を浴びた。

 だが「1点差で勝てばいい」と焦らなかった。最後の打者を捕飛で打ち取り、緊張から解放された。

 強打者がひしめく帝京打線は「威圧感がほんとにあった」。それでも捕手とのコミュニケーションを大切に、普段通りの投球を心掛けた。最後は少し力んだが、「楽しんでいこう」という仲間の声掛けにも支えられた。

 失点を2に抑えての完投。「九回、楽しく投げられた」とほっとした笑みを浮かべた。この1年は体幹や下半身の強化を徹底、1試合を投げきるエースに成長した。強敵に向かう気持ちは、甲子園をかけた決戦でも揺るがない。 (神谷円香)

◆「地元の誇り」商店街もエール

 小山台高校(品川区)が決勝進出を決めたことで、地元の人たちは「誇りだ。ぜひ決勝も頑張って」とエールを送った。

 東大合格者も輩出する進学校で、「野球班」と呼ばれる部員は九十一人(五月一日現在)。春の大会では一四年に都立としては初の二十一世紀枠で甲子園に出場している。

 定時制が夕方から始まるため、平日の練習は午後五時まで。学業も重要視され、朝練は公式戦の前のみだ。準々決勝の翌日は朝から補習に参加した選手もいる。こうした環境で勝ち上がったことに、大田原弘幸校長は「一秒も無駄にしないのが方針」。この日は教職員約十五人で観戦、「普段通りの動き。絶対やってくれると思ってました」と話した。

 東急線武蔵小山駅を挟んで同校向かいにある武蔵小山商店街では、半田忠久理事長(56)が「実力でここまで来ただけでもすごい」。優勝の場合、商店街三カ所に横断幕を掲げるという。 (原尚子)

 

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