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【東京】

三味線組み立て、演奏楽しむ 葛飾の職人、中学校で特別授業

自身が開発した「小じゃみチントン」の組み立て方を教える河野さん(葛飾区提供)

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 葛飾区立葛美(かつみ)中学校(水元二)の特別支援学級で今月、区内の三味線工房「三絃司(さんげんし)きくおか」の職人、河野公昭(こうのきみあき)さん(59)らによる三味線の特別授業が行われた。技術家庭、美術、音楽の授業の一環として、伝統工芸品に触れてもらおうとの試み。河野さんは教師の集まりで教えた経験はあったが、生徒への手ほどきは初めてだったという。

 河野さんは、動物の革を使わない三味線「小じゃみチントン」の開発者として知られる。胴の部分に動物の革ではなく、選挙の投票用紙などに使用される合成紙「ユポ紙」を張っており、一般的な三味線より小さく軽量。価格は約一万円と手ごろで、入門モデルに適しているという。

 この日は、生徒約二十人が参加し、河野さんや、その弟子らの助言を受けて、小じゃみチントンを組み立てた。棹(さお)、胴、糸巻きなどのパーツを合成して完成させると、弦の調律をして準備万端。「かえるのうた」など簡単な楽曲を練習した。

 最初は戸惑っていた生徒たちは、三十分ほどの間にめきめきと上達。最後には全員で「きらきらぼし」を合奏して締めくくった。

 参加した二年生の男子生徒は、「組み立ては面白かった。演奏も思ったより難しくなくて、楽しかった」と話していた。河野さんは、「子どもたちがこんなに集中して取り組んでくれるとは」と驚いた様子。「三味線の魅力が少しでも伝われば」と語り、学校に依頼されれば、今後も講師として出向くという。 (井上幸一)

 

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