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【東京】

LGBT配慮、教育の場では 発言、対応 渋谷で講座

性的少数者への教育現場での適切な支援について伝える日高教授=渋谷区で

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 LGBTなど性的少数者に対し、教育の場でどのような対応が必要かを伝える講座が、渋谷区の渋谷男女平等・ダイバーシティーセンター(アイリス)であり、区民や教育関係者ら約八十人が参加した。

 当事者の実態調査や教員らへの研修をしている宝塚大看護学部の日高庸晴教授が、データや事例を紹介しながら、注意しなければいけない発言などを解説した。学校で、性別違和を抱える当事者本人の意向を聞かずに教職員用のトイレを使わせるなどの対応は、「良かれと思って」やっても本人の苦痛を増やす場合もあると指摘し、「話し合いをすれば納得できることもある。ニーズはさまざまで、合致しているかを考えて」と述べた。

 性的少数者であると周囲に伝える「カミングアウト」も、「言いたいかどうか分からないのに、自分たちの美学でさせるよう指導する教員もいる」と話した。子どもからカミングアウトを受けた教員が「選んだ人生だから応援する」などと言うのも、「本人は選んだとは思っておらず、気づけば、というのが大半」と話し、支援にも配慮の必要があると伝えた。

 性的指向や性自認に関しては、二〇一六年に文部科学省がきめ細かな対応を教員に求める通知を出すなど、国も繰り返し啓発している。日高教授は「知らないではもう済まされない。性的少数者について授業をすると、子どもからは『キモい』などの不規則発言もあるだろうが、見逃さずちゃんと対処しなければならない。当事者は先生の対応を息を潜めて見ている」と呼び掛けた。 (神谷円香)

 

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