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【東京】

歌舞伎にゆかり 浅草の魅力広めて 観光連盟、まち歩きガイドを養成

高木秀樹さん(左端)の説明を聞き、熱心にメモをとりながら浅草の街を歩く参加者=台東区で

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 幕末に浅草寺の裏のエリアで猿若三座が興行を行い、現代も平成中村座や若手が公演するなど、浅草(台東区)は歌舞伎に縁が深い。浅草観光連盟は今夏、歌舞伎ゆかりの地を案内できる「浅草・歌舞伎まち歩きガイド」の養成を始めた。 (井上幸一)

 今月五日、雷門の目の前にある浅草文化観光センターで開かれたガイド養成講座に、四十〜六十代を中心に約四十人の男女が集まった。ミャンマーや中国からの留学生もおり、当初想定していた二十五人を大幅に上回った。

 講師は、歌舞伎・文楽研究家で、イヤホンガイド解説者の高木秀樹さん(54)。「伝法院通りには、白浪五人男の像が五体全部ある」「初代中村吉右衛門は浅草生まれで、浅草神社に句碑が建てられた」「浅草寺境内の九代目市川団十郎の銅像は戦時中の金属供出で撤去され、後に再建された」−。浅草と歌舞伎にまつわるエピソードを、スライドを交えて解説した。

 参加者の一人で、七月から浅草に住み始めた会社員片橋匠さん(26)は「歌舞伎といえば歌舞伎座(中央区)のイメージがあったが、浅草との関係が分かり、さまざまな発見があった。資料を読み込んで、知識を補いたい」と語った。

 二時間ほどの座学の後は、真夏の日差しが注ぐ浅草の街を実際に歩いて碑や像を確認。浅草寺から江戸時代に中村座、市村座、河原崎座があった旧猿若町(現在の浅草六)に抜け、平成中村座が最初に公演した隅田公園で解散した。

 十八日には、この日歩いたコースの一部を、参加者が実際に案内する形式で検定を実施。合格者には、ガイドの認定書を発行する。事務局では「実際に観光客をガイドしてもらうかは今後の検討事項。まずは認定を受けた誇りを持って友人らを案内してほしい。浅草を好きになってもらえれば」としている。

 養成講座に同行し、参加者に街の「トリビア」について解説した浅草観光連盟の冨士滋美会長は「暑い中皆が熱心にメモをとって街を歩いてくれた。来年も続けていければ」と、手応えを感じた様子だった。

 

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