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【東京】

<ヒーロー>反撃へ流れ変えた一打 日大三3年・中村奎太(けいた)選手

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 下関国際の鶴田克樹投手(三年)の前に無安打だった七回裏2死、悪いリズムを断ち切る一打を放った。これを弾みにベンチのムードは変わり、八回裏の逆転劇につながった。「何とか流れをつくりたかった。次の回にチームメートが打ってくれたのがうれしかった」と笑顔を見せた。

 千葉県習志野市出身。小学一年で地元の学童野球チームに入って野球を始めた。強豪・日大三の背番号1を背負い、投手としてチームを引っ張ってきた。

 先発したこの日、投球はさえなかった。「がんがん行こう」という気持ちと裏腹に、最初の打者を四球で歩かせた。2イニングを投げてマウンドを河村唯人投手(同)に譲った。

 打線は鶴田投手のコントロールとテンポのよい投球に苦しんでいた。「河村に助けてもらった分、今度は自分が河村を助けるために一本打つ」。強い思いを込めて3回目の打席に立ち、低めの球を振り抜いた。左翼に上がった飛球。一塁に走りながら「落ちてくれ」と叫んだ。チームメートが拍手する姿を見て、喜びが込み上げた。河村投手は「チームがほっとした雰囲気になった」と感謝する。

 今大会に向け、チームメートと「粘り強い野球をしつこくやろう」と約束した。この日、それが実現し、「次の試合でも」と前を向いた。 (服部展和)

 

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