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【東京】

<夏の甲子園>日大三 熱戦「ありがとう」 決勝進出へ一歩及ばず

金足農に敗れ、グラウンドの土を袋に入れる日大三ナイン

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 第100回全国高校野球選手権大会15日目の二十日、日大三(西東京)は準決勝で金足農(秋田)と対戦し、2−1で惜しくも敗れた。序盤から再三、得点圏に走者を進めるも、相手の吉田輝星投手(三年)に得点を阻まれた。しかし終盤、持ち前の粘りを発揮。2点を追う八回裏に1点を返し、最終回にも好機をつくったが、あと1本が出ず、7年ぶりの優勝をかけた決勝進出は果たせなかった。

 日大三は初回、いきなり先制のピンチを招き、2死二塁から左前適時打を放たれた。五回表には2死二塁から中前適時打を許し、1点を追加された。

 序盤から苦しい場面が続く中で、三塁側アルプス席に陣取った日大三の中高生や保護者、卒業生は青色のメガホンや楽器を手に声援を送り続けた。

 吹奏楽部主将の本間遥香さん(二年)は「金足農の応援の音が球場全体に響いてすごい」と驚き、「これまでの試合で選手たちのあきらめない姿勢を見てきた。私たちも気持ちを込めて大きな音を出し、全力で応援したい」と熱く語った。

 野球部OBで神奈川県茅ケ崎市から駆け付けた遠藤颯汰(はやて)さん(19)は「4強まで勝ち上がってすごい」と後輩をたたえ「三高には底力がある。強力打線で逆転してくれる」と巻き返しを信じた。

金足農に敗れたナインの健闘をたたえる日大三スタンド=いずれも甲子園球場で

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 反撃に転じたのは八回裏。金子凌選手(三年)、木代成(じょう)選手(同)の連打などで2死一、三塁とし、大塚晃平選手(同)の左前適時打で1点を返した。大塚選手の父晃さん(50)は「(適時打を)神様に祈るような気持ちで見ていました。まだまだ劣勢ですが、次につながる一打になれば」と勝利を願った。

 大声援に後押しされ、九回裏にも連続安打で1死一、二塁と逆転の走者を出したが、最後の飛球が中堅手のグラブにおさまった瞬間、スタンドは静まり返り、やがて大きな拍手が湧き起こった。

 「ありがとう三高」「いいチームだぞ」。スタンド前に整列し、悔し涙を浮かべて深々と一礼するナインに、ねぎらいの言葉が飛び交った。 (松尾博史)

◆監督・主将談話 

<日大三・小倉全由監督> (吉田投手は)素晴らしい投手だと思う。八、九回に走者をため、もう1本出ていればと思うが、甘くなかった。甲子園で4強まで来て、選手たちは本当によくやってくれた。

<同・日置航主将> 意地と気持ちで(相手を)上回れなかった。監督と一緒に、絶対に日本一になる覚悟でやってきた。悔しいが、夏の甲子園は(2回戦で敗れた)春と違う、気持ちいい楽しい試合ができた。

 

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