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【東京】

文学者が戻る場所“浅草”たどって 近代文学館できょうから企画展

凌雲閣(浅草十二階)が舞台の江戸川乱歩の小説を解説するコーナー=目黒区で

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 明治期から現代まで、浅草(台東区)の風俗、文化、歴史と文学との関係に焦点を当てた「浅草文芸、戻る場所」展が一日、目黒区の日本近代文学館(駒場四)で始まる。数々の文学者に愛され、川端康成、永井荷風らが「戻る場所」としてきた浅草の街の魅力に迫る。十月六日まで。

 浅草にまつわる物品の近くに、関連する文学作品や直筆原稿などをちりばめる展示。明治時代の人力車のそばには、人力車夫になった幼なじみに主人公が再会する樋口一葉の小説「十三夜」のくだりを掲示した。

 戦後、ストリップ劇場の踊り子が着用した下着「バタフライ」(早稲田大学演劇博物館所蔵)の近くには、楽屋に出入りしていた永井が書いた小説「おもかげ」などを置いた。

 今年二月に遺構が見つかった展望塔「凌雲閣」(浅草十二階)の版画や錦絵、れんがを飾った一角も。建物は江戸川乱歩の小説「押絵と旅する男」の舞台で、「ふるさとは〜」の詩で知られる室生犀星の小説「幻影の都市」で内部の階段を上り下りする場面があることなどを説明している。

 主催は「浅草文芸ハンドブックの会」。中心メンバーの早稲田大教育・総合科学学術院の金井景子教授は「浅草を起点にすると作家のいろいろな側面が見えてくる」と話した。開館は午前九時半〜午後四時半。日、月曜と九月二十七日は休館。問い合わせは、日本近代文学館=電03(3468)4181=へ。 (井上幸一)

 

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