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【東京】

聴覚障害の洋画家・八木さんが町田で個展 「聞こえなくても頑張った」

モチーフのピエロについて手話で説明する八木さん(右)=町田市で

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 耳が聞こえない洋画家八木道夫さん(70)=町田市=の個展「無声の詩(うた)」が十二日まで、小田急町田駅前のショッピングビル「町田パリオ」で開かれている。 (松村裕子)

 八木さんは静岡県焼津市出身。生まれつき耳が聞こえず、絵はコミュニケーションの手段として描いていて好きになった。画家としてさらに勉強するため、約三十年前に上京。町田に住まいと制作の拠点を構え、国内外で精力的に活動している。

 開催中の個展は、町田パリオが「コレッ」とお薦めする地元芸術家を紹介する「パリコレッ!芸術祭」の一環。「聞こえなくても頑張ってきたことを伝えたい」と、画家を目指す聴覚障害のある若者に勇気を与える個展になることを願っている。

 会場には、自画像というピエロなど約四十点を展示。ピエロは笑顔の仮面に隠れた内面の喜怒哀楽を表現したいと約三十年前からモチーフとし、現在四十三歳の次男をモデルにするなど、今もずっと描き続けているという。ルーブル美術館SNBA展・作家賞の「命輝く」(130号)など過去の受賞作品、和紙に描いた新作も並ぶ。

 一年前には聴覚障害者の発表の場をつくるため、NPO法人「日本聴覚障害者芸術協会」(町田市)を発足、会長を務める。十月には練馬区立美術館で日本聴覚障がい者芸術展を開く予定で、将来的には国際的な展覧会の開催を目指している。二〇二〇年には東京パラリンピックに合わせて、障害者の美術展を計画しているという。

 「無声の詩」の開館は午前十時〜午後六時。最終日は午後四時まで。無料。

 

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