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【東京】

「伝説の大道芸人」50年の舞に拍手 ギリヤーク尼ケ崎さん恒例の新宿公演

芸歴50周年の公演で、観客の中に交じって笑顔を見せるギリヤーク尼ケ崎さん(中央)=新宿区で

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 国内外の街頭で踊り続け、芸歴五十周年を迎えた大道芸人ギリヤーク尼ケ崎さん(88)が八日、毎年恒例の東京・新宿公演を行った。老いや病魔と闘いつつ踊る「伝説の大道芸人」の姿に万雷の拍手が送られ、ギリヤークさんは「踊りだけに夢中になって生きてきた。私は幸せです」と応えた。

 ギリヤークさんは一九六八年十月に東京・銀座で街頭デビュー。以来、国内のほかニューヨーク、パリなどで公演し、投げ銭を糧に生きてきた。近年はパーキンソン病や脊柱管狭窄(きょうさく)症を患いながら、踊り続けている。

 黒子の女性が押す車いすで登場したギリヤークさんはこの日、十数年ぶりの新演目「果たし合い」を披露。親交のある俳優近藤正臣さん(76)から譲り受けた刀のつばを手に鬼気迫る表情で舞った。おはこの「念仏じょんがら」で観衆をかき分け、クライマックスでバケツの水をかぶると「ギリヤーク日本一!」のかけ声と投げ銭が飛んだ。

 「こんな体になっても踊りが好き。あと二年は街頭で踊りたい」とギリヤークさん。赤ちゃんを連れて訪れた自営業の篠原梨乃さん(32)は「表現の域を超え、生きて、やり続けた五十年のすごみを感じた」と話した。

 

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