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【東京】

五輪に向け目指すは世界トップ 初の国産カヌー、試験艇を披露

試験艇を披露するプロジェクトチームのメンバーら=文京区で

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 二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックを前に、初の競技用国産カヌー開発に取り組む東洋大などのプロジェクトチームは二十九日、試験艇をお披露目した。日本人選手の体格に合った設計や、生き物の優れた機能などを模倣する「バイオミメティクス」の応用で、世界のトップを狙う。 

 試験艇はスラローム種目用で、名前は「水走(みつは)(MITSUHA)」。チームは同大理工学部の研究者やテックラボ(多摩市)、ワイエムジーワン(墨田区)、リーディングカンパニー(北区)、KARA−FULL(台東区)の四社などで構成し、都カヌー協会も協力している。

 チームによると、競技用カヌーは東欧製が主流。比較的体格が小さい日本人選手には扱いづらいことから、チームは操縦席部分のコックピットを日本人向けに設計し、急流での安定性や操縦性を向上させた。船首はカワセミのくちばし、船尾はカモノハシのくちばしをイメージ。水の抵抗を軽減し、コントロールしやすい形状を実現させた。

 文京区白山五の同大で開かれた会見では、研究開発責任者の望月修教授が「従来の艇と全然違う。日本での五輪開催の意義を盛り込もうと、日本の技術の根底を考え、自然との融合というキーワードが思い浮かんだ」とコンセプトを紹介。チームリーダーの寺田信幸教授は「課題を改良し、実際に使えるよう、質を上げたい」と、完成を目指して意気込んだ。

 プロジェクトは昨年五月に始動、同八月に実験艇を披露した。今回の試験艇はより船らしくなっているといい、来年初夏の試合で実際に使用できるよう、改良を続ける。(中村真暁)

 

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