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【東京】

地図の近代化、千代田から あすから区役所「明治の日本」展

「五千分一東京図測量原図」。中央上部に富士見櫓や大手門が見える(国土地理院所蔵)

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 明治維新から今年で150年。近代的な地図製作の出発点となった千代田区で11月1日から、明治時代の貴重な地図を紹介する「地図に映る明治の日本」展が開かれる。九段南1の千代田区役所1階・区民ホールで、入場無料。7日まで。 (野呂法夫)

 明治に入り測量と地図作製の技術が英国やフランスなどから導入され、三角測量により距離や位置を正確に測れるようになった。

 一八七二(明治五)年、明治政府の工部省測量司が皇居東御苑内の富士見櫓(やぐら)(江戸城遺構として残る天守代用の三重櫓)を起点に測量を始め、地図作りが本格化した。

三角測量の起点となった富士見櫓(右奥)。最上段屋根に測量の器械台を設けた(横浜開港資料館所蔵、1872年撮影)

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 地図展では当時の様子を英国人が撮影した写真などで伝える。また「五千分一東京図測量原図」は明治十年代に参謀本部陸軍部測量局が手がけた。皇居や官庁、民家、庭池など文明開化期の東京の街が見て取れ、日本近代地図の最高傑作とされる。

 このほか一八七二年の新橋・横浜鉄道開業時の地図や、学制発布で義務教育の教科書の中で描かれた日本・世界地図、一八七七年の西南戦争を契機に首都防衛に必要とされた「二万分一迅速測図原図」などを展示する。

 日本地図センター(目黒区)などでつくる地図展推進協議会の主催。同センター地図研究所の箱岩英一さんは「明治中期までの地図から近代国家が確立する激動の時代の実相を見てほしい」と話す。問い合わせは同センター=電03(3485)5417=へ。

 

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