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【東京】

史学を学ぶ明大生ら 古文書の索引作りに協力 町田市立自由民権資料館

古文書を読んで索引にまとめる学生たち=町田市で

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 明治大の野尻泰弘専任准教授(史学)のゼミ生らが、町田市立自由民権資料館(野津田町)の古文書の索引作りに協力している。学生にとって実物に触れる貴重な機会で、膨大な未整理資料を分類する手助けになっている。 (松村裕子)

 学生らの古文書の整理は二〇一四年三月から月一回、ボランティアで行われている。学生に多様な古文書に触れ、読む力を養ってもらえるように、野尻准教授が知り合いの資料館職員に相談して始まった。

 ゼミ生だけでなく、卒業生や口コミで集まった他大学の学生ら、毎回数人が参加。古文書を読み、作成した年代や人物、内容の要約などを索引にまとめていく。資料館で展示企画や研究をする際、必要な古文書が検索しやすくなる。

 これまでに、江戸時代に同市常盤町の名主だった薄井家の資料約千六百点を三年がかりで整理。昨年からは同市下小山田町の名主だった若林家に伝わる約千四百点の分類に取り組んでいる。作業に励む学習院大四年の平岩渉さん(22)は「大学で見るのは写真や活字化された本なので現物を見たかった」。ゼミ時代から参加する高校の日本史教員坂本弘毅さん(24)も「自分たちが整理した資料を展示に生かしてもらえてうれしい」と話す。資料館側も「かなり助かっている」と感謝している。

 資料館で二十五日まで開催中の特別展「幕末・維新期の町田」(観覧無料)では、学生たちの整理した古文書も一部を展示。想像を交えながら外国人を描いた瓦版や、商売に影響しそうな政治情勢を書き写した文書などから、名主たちが情報収集に余念がなかったことがうかがえる構成となっている。

 

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