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【東京】

保護者らデイサービス施設、世田谷に開設 医療的ケア児「成長の土台に」

開設のセレモニーで、関係者に感謝の言葉を伝える友岡宏江さん(左)。隣で車椅子に乗るのが長女の寿音さん=世田谷区で

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 病気や障害で、日常的にたんの吸引や酸素吸入などの医療的なケアが必要な子どもたちの居場所をと、保護者らがつくったデイサービス施設が2日、世田谷区若林3にオープンした。運営するNPO法人「Ohanaオハナ kidsキッズ」理事長の友岡宏江さん(38)は「ここが子どもたちが家庭から出る最初の居場所になり、成長する土台になれば」と話した。 (奥野斐)

 施設は「Ohana kids station デイサービス」。介護事業所などが入る共同住宅の一室に設けた。保育所や学童保育のようなイメージで、放課後や夏休みなどの学校がない時間帯、子どもたちはここで体を動かしたり創作活動をしたりする。

 きっかけは友岡さんの長女寿音(じゅの)さん(8つ)の存在だ。重い心臓疾患などを伴う染色体異常の「13トリソミー」で、たんの吸引などが必要だが、利用できる施設が少なく、「ならば自分たちで」と他の保護者らと開設に動いた。インターネットで支援金を募るクラウドファンディングも活用し、全国の四百二十九人から約四百四十二万円が集まり、内装工事費などに充てた。

 施設では、医療的なケアが必要なわが子の世話で働くことが難しかった人も採用。次男(15)が寝たきりでケアを要する女性(49)は非常勤の看護師として勤務する。女性は「子どもから目が離せず外にも出にくい。孤独になりがちな親に少しでも息抜きや社会参加できる時間を提供したい」と話した。

 ゼロ〜十八歳を一日五人まで受け入れる。看護師や保育士、作業療法士らが子どもの体調や状態を見ながら活動を行う。日、月曜休み。問い合わせは、施設=電03(6453)4850=へ。 

 

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