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【東京】

高次脳機能障害、支援の充実へ 文京区議会が意見書可決

高次脳機能障害への理解を深めるよう、意見書を提案した藤原美佐子区議=文京区で

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 文京区議会は六日、十一月定例会を開き、高次脳機能障害者への支援を充実させることなどを政府に求める意見書を可決した。同障害の当事者でもあり、提案した一人会派「みんなの・まちづくり」の藤原美佐子区議(66)は、「高次脳機能障害について、考えるきっかけになれば」と期待する。 (中村真暁)

 同障害は、脳卒中などの後遺症で脳がダメージを受け、記憶力や注意力が低下する。意見書では藤原区議自らの経験から、同じことを繰り返し質問する、二つのことを同時に行うと混乱するといった具体的症状を挙げ、分かりやすく説明するなど、「状況によってさまざまな対応が必要」と指摘。障害への理解を深め、さらなる支援体制の構築に向けた取り組みの充実を政府に求めた。

 藤原区議によると、高次脳機能障害の議員は少なく、「当事者がいて、支援もしている文京区議会で発信する意義がある。働きながらもリハビリしやすい社会になれば」と語る。

 九月定例会でも藤原区議は意見書案を提出したが、一部会派が「他の障害の支援策と総合的に検討すべきだ」などとして賛成せず、本会議には諮られなかった。今回は、意見書案から「職場復帰後もリハビリに十分通院できるような制度の制定」などといった支援策についての文言を削り、修正したことで全会一致で可決した。

 藤原区議は二〇一六年七月に脳出血で倒れて右半身不随となり、高次脳機能障害になった。昨年四月に議員活動を再開し、着席のままの一般質問や職員による歩行介助などを受けながら、議員活動を続けている。

 

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