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【東京】

鍵掛け条例、効果アリ 足立、葛飾で自転車盗3割減少

8月、鍵の掛かっていない自転車に「施錠義務化」と書かれた赤い札を取り付ける亀有署員=葛飾区で

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 今年、自転車の鍵掛けを条例で義務化した足立、葛飾両区で、条例施行後の盗難件数がともに3割以上減ったことが両区への取材で分かった。足立区では、犯罪件数(刑法犯認知件数)の4割を占める自転車盗が減ったことで全体数の大幅な減少につながり、区を挙げて取り組む治安ワーストからの脱却へ大きく前進した。 (加藤健太)

 両区によると、足立では条例を施行した一月から十月末で自転車の盗難は千四百二十二件。八月から義務化した葛飾では八〜十月末で三百九十七件。前年の同じ時期と比べて、足立では33%、葛飾では32%減った。

 葛飾区では、被害の多さが際立っていた商業施設「アリオ亀有」で大きく減少しているという。

 両区は、条例化が盗難数の減少につながったとみている。鍵を掛けなくても罰則はないが、葛飾区道路管理課の篠崎昭男さんは「利用者の間で鍵掛けの意識が高まっている」と手応えを口にする。

 地形が平たんな葛飾区内では自転車を使う人が多い。条例施行前は盗まれた自転車の約六割が無施錠だった。区は横断幕やチラシを掲示して義務化されたことを周知。警視庁亀有署員は日々のパトロールで無施錠の自転車を見つけた際、義務化を知らせる赤い札を取り付け、施錠を呼び掛けた。

 足立区は昨年、一年間の犯罪件数が都内で最も多くなり、六年ぶりに治安ワーストに転落。地域のイメージ低下を懸念して対策を始め、その一つが都内初となる鍵掛け条例の施行だった。住民らも駐輪場の見回りなどに当たった。

 足立区によると、今年の犯罪件数は十月末時点で六番目で、ワーストは新宿区。駐輪場対策担当課の坂本伸課長は「年末は盗難が増える傾向なので、まだ油断できない」と、ワースト返上に向けて気を引き締めていた。

 

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