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【週替わりランチ】

エンテツさんの大衆食堂ランチ 山田屋(銀だら煮付け定食)

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◆寒い日は体が温まる

 昭和の東京は、いたるところ労働者の街だった。その名残りを、高い天井の広い木造の空間に留(とど)めた山田屋は、大衆酒場の名店として知られているが、定食も充実している。近年は「居酒屋」と「食堂」を分けて考えるむきもあるが、昔の大衆酒場は酒もめしも満足できる店が多かったのだ。

 銀だら煮付け定食960円は、定食メニューの最高額だが、これがあったらこれを食べるしかないという思いがある。かつてはよくあったメニューだけど、いまでは珍しい。それが、使い込みながらも塗りの手入れもよい木のおぼんにのって出てくる。いい景色だ。

 脂ののった身が口の中でとろけるぐらい甘辛く上手に煮た味わいは、この煮付けならでは。寒い日にはからだが温まる。めしがすすむ。とけた脂を含んだ煮汁を、ちょちょっと丼めしにつけてほおばるのもうまい。正午になると、スーツ姿の現代の労働者が続々と入って来た。みな昼めしがうれしそう。

(大衆食堂の詩人、遠藤哲夫)

◇東京都北区王子1の19の6 営業時間 平日8〜13時 16〜21時 日祝休。ハムカツ定食500円、メンチカツ定食590円、さば味噌(みそ)煮定食690円、御弁当850円など、定食各種。生玉子80円、納豆120円など、とにかくメニュー豊富。

 

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