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【週替わりランチ】

エンテツさんの大衆食堂ランチ みのや(ロースとんかつ定食)

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◆身も心も躍動する味

 北区は昔から労働者の多い地域で、その日々の暮らしを支える安くうまく心遣いもいい飲食店がたくさんあった。近年は都心に近いことから通勤通学の住人が増えているようだが、とにかく、東十条のとんかつの「みのや」といえば、昔も今も人気だ。

 カウンターに座るとなぜか上京した1962年ごろを思い出す。まだ安いとんかつを食べられる店が少なかった。たいがい最低でも普段食べている定食の1・5倍は覚悟しなくてはならない。東京が不案内だったこともあるが、しだいに安いとんかつ店が増えていたのも確かだ。やがて、とんかつはうまくて安い食事の代表になった。とんかつを食べるときは身も心も躍動し、がっついてたいらげた。

 焦げ茶色にカリッと揚がった衣、噛(か)むと肉汁が出る歯応えのある醍醐味(だいごみ)。みのやのロースとんかつには、あの頃を偲(しの)ばせるものがあるが、もちろんはるかにうまい。千切りキャベツもマカロニサラダも、豚汁もライスも、たっぷり付いて600円だ。豚汁だけでもめしを一杯食べられそう。すごくうれしいのだが、75歳になる老体は、それを食べ切るのがやっとになった。

 (大衆食堂の詩人、遠藤哲夫)

◇東京都北区中十条3の17の4。営業時間11〜14時、17〜22時(売り切れ次第閉店)、日曜休(不定休あり)。ロースとんかつ定食、ひとくちひれかつ定食、ささみチキンかつ定食、ハムかつ定食、エビフライ定食、アジフライ定食、イカフライ定食、各600円。フライ類のほかにハムエッグ定食600円やサラダなど。

 

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