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【週替わりランチ】

エンテツさんの大衆食堂ランチ はやふね食堂(さば味噌煮と金時豆煮)

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◆土地に根づいた味加減のよさ

 深川小学校の校門のすぐ前にある。かつては深川区だった。1945年3月10日の東京大空襲では最初の爆弾が深川に落とされ、一帯は焼け野原になった。47年、深川区は城東区と合併し江東区になった。焼け跡からの復興、はやふね食堂は焼き芋やかき氷を売ることから始まった。戦前から労働者が多い町だったが、戦後も木賃宿街が形成され、労働者のための食堂が並んだ。その中で今でも続いている一軒だ。

 このあたりの家庭で普通に食べられていたおかずが、そのまま続いている。この日は、築地の市場で仕入れたあさりの味噌(みそ)汁があった。あさりを使った深川飯が名物の町で食べるあさり汁の味わいは格別だった。この土地や家庭に根づいていた味加減のよさに違いない。

 さば味噌煮にも金時豆煮にも、それを感じた。漬物は40年の糠(ぬか)床が醸す味。その歳月以上に使い込んだアルマイトのおぼんまで、味わい深い。飯粒にいたるまで熟練を感じながら、なにより、気取っていない気さくな人たちのおかげで、うまい食事ができた。 (大衆食堂の詩人 遠藤哲夫)

 ◇東京都江東区森下3の3の3。営業時間11〜14時、17〜21時。日曜休、不定休あり。定食メニューはない、おかずを好きなように選ぶ。御飯は並240円、あさり味噌汁130円、さば味噌煮280円、金時豆煮150円ほか、焼き魚、煮魚など、数十円から300円台まで各種豊富。

 

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