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【親子でぶらり 学べるスポット】

西洋と日本 時計の歴史展示 セイコーミュージアム(東京都墨田区)

時の計測のはじまりのコーナーでは清代の中国の日時計(中央右)なども展示されている(セイコーミュージアム提供)

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 ある出来事をきっかけに、技術が大きく進歩することがある。

 「時計の場合、1891年にアメリカ・オハイオで起きた列車の正面衝突事故が一つの契機となりました」とミュージアムスタッフの田口三知代さんが説明してくれた。事故は、片方の運転士が持っていた時計が4分遅れていたのが原因で、事故の後、鉄道に使われる時計は1週間で誤差30秒以内とする正確さが求められるようになった。これが鉄道時計の発祥で、これ以降、各国で精度の高い時計が量産されるようになったという。

 1階の展示室では、こうした時計の歴史を、紀元前4千年頃の日時計から水時計、ランプ時計、13世紀末から14世紀にかけて登場した機械式時計、さらに水晶の振動を利用したクオーツ時計まで、時代背景とともに展示している。「20世紀前半、初めて作られたクオーツ時計は一部屋分ぐらいの大きさでした。それを小型化し1969年、世界で初めて腕時計にしたのがセイコーなんです」と田口さん。

 2階の展示室では同社の主な製品がずらりと並ぶ。高校入学祝いにもらった時計はどれだったか、と探してしまった。

 ここでは和時計のコレクションも貴重だ。「江戸時代の日本は季節によって一刻の長さが変わる不定時法でしたから、時計も季節によって動く速度を変えられるようさまざまな工夫が凝らされていました」という。

 最後はスポーツ計時の体験コーナーへ。水泳競技で使われるタッチ板に触れ、計時の時計を9・58秒(陸上100メートル世界記録)で止めると記念品がもらえるから挑戦しよう。 (仁賀奈雅行)

◆ひとこと

 「ホームページでは子どもたちが時計の歴史やしくみを学べる『セイコーキッズ』を展開しています。こちらもぜひ」と田口さん。

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 ★メモ 東京都墨田区東向島3の9の7、東武スカイツリーライン東向島駅徒歩8分。時計の歴史や原理などを分かりやすく展示。入館無料だが事前予約が必要。ガイドツアーかiPadを利用した見学か予約時に申し込む。原則月曜と祝日休館。予約は(電)03・3610・6248へ。

●足を延ばせば…

 ★東武博物館 東京都墨田区東向島4の28の16、東武スカイツリーライン東向島駅すぐ。東武鉄道の主力車両の実物や部品などを展示。東武沿線を模したパノラマ展示や運転シミュレーション、駅に停車中の車両を下から眺められるウォッチングプロムナードも。入館料大人200円、4歳から中学生100円。開館10時〜16時半。原則月曜休館。(電)03・3614・8811

 ★向島百花園 墨田区東向島3、東武スカイツリーライン東向島駅徒歩8分。19世紀初め、民営の花園として造園された。四季折々の花が咲き、芭蕉などの句碑や石柱も随所に立っている。入園料一般150円、65歳以上70円。都内在住・在学の中学生と小学生以下は無料。開園9〜17時。年末年始のみ休み。(電)03・3611・8705

 

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