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【親子でぶらり 学べるスポット】

「ひまわり」展示から30年 損保ジャパン日本興亜美術館(東京都新宿区)

ゴッホの名作「ひまわり」

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 館名がとても長い。「東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館」という。西新宿の損保ジャパン日本興亜本社ビル(43階建て)の42階にある。超高層ビルの先駆け・安田火災海上本社ビル(旧ビル名)が建った1976年、「東郷青児美術館」として開館した。戦前から東郷と安田火災はゆかりが深く、自身の作品や収集作品計約350点を貸与。78年に死去すると同館が寄贈を受けた。

 巨大オフィスビル内の美術館では道行く人の目に触れにくく、看板も目立たない。同館事務局長の林圭一さんは「高層階にあって眺望は素晴らしいものの、身近に感じられにくい面があった。スタート当時の年間入館者数はいまの10分の1以下でした」。現在は年間16万人だとか。

 美術館の画期となったのは87年、ゴッホの代表作「ひまわり」の購入だ。それを機に館名は「安田火災東郷青児美術館」に。時代はバブル。58億円を投じた。世評はどうあれ大きな話題を呼び、飛躍的に知名度を高めた。その後母体の合併による社名変更があり、2002年には「損保ジャパン東郷青児美術館」に。14年、またも合併。現在の館名に至っている。

 「『ひまわり』の購入・展示から30年。当美術館にこの名画があるのを知らない若い人たちが増えた。もっと知って、見ていただきたい」と林さん。いまのビルに隣接して新たに美術館を建てる計画が動きだしている。地上6階地下1階。そうなれば美術館を建物でもアピールできる。館名は分かりやすく親しみがわく名称が選択肢に入っているという。 (小鷲正勝)

◆ひとこと

 名探偵コナンの映画「業火(ごうか)の向日葵(ひまわり)」でこの美術館の「ひまわり」が盗まれ、結局取り戻したのだが、「本当かどうか確かめに来た」と訪れる外国人もいるという。

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 ★メモ 東京都新宿区西新宿1の26の1、JR新宿駅徒歩5分。ゴッホの「ひまわり」は、セザンヌ「りんごとナプキン」やゴーギャン「アリスカンの並木路、アルル」とともに常設展示コーナーで、東郷青児やグランマ・モーゼスらの作品は収蔵品コーナーで鑑賞できる。4月21日まで休館、22日から特別展「ランス美術館展」を開催。同館所蔵の約70点を展示、フランス絵画の歴史をたどる。6月25日まで。入館料一般1300円、大学・高校生800円、中学生以下無料。展望回廊は入場無料。原則月曜休館。(電)03・5777・8600

●足を延ばせば…

 ★花園神社 新宿区新宿5の17の3、JR、小田急線、京王線新宿駅徒歩7分、東京メトロ丸ノ内線・副都心線、都営新宿線新宿三丁目駅すぐ。徳川氏が武蔵国に入った1590年より前に大和吉野山から勧請(かんじょう)されたという。新宿が宿場町として栄えるとともに、総鎮守として多くの人々の信仰を集めた。11月の酉(とり)の市には毎年60万人が訪れる。(電)03・3209・5265

 ★サムライミュージアム 新宿区歌舞伎町2の25の6、JR新宿駅徒歩8分、西武新宿駅徒歩4分、東京メトロ副都心線、都営大江戸線東新宿駅徒歩6分。甲冑(かっちゅう)や武具などを展示。無休。入館料大人1800円、12歳以下800円、3歳以下無料。別料金の予約制で侍書道教室、日本刀講座、戦国フル装備撮影も。(電)03・6457・6411

 

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