東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京情報 > 学ぶ・知る > 親子でぶらり 学べるスポット > 記事

ここから本文

【親子でぶらり 学べるスポット】

国立能楽堂(東京都渋谷区) 600年続く伝統にふれる

国立能楽堂の外観

写真

 「何から始めればいいんでしょうね」

 観阿弥・世阿弥親子の名前ぐらいは知っていても、能楽の舞台を見て理解できる人は少ないのでは。そう思って国立能楽堂の調査資料係長高尾曜さんに尋ねると、「能は、はじめての方には難解かもしれません」との返事が返ってきた。ただ同時に、「能楽師の方が学生さん向けによく話されていますが、能面の種類や角度による表情の違い、能装束の模様や種類などに注目して、興味を持てるものから入っていくのも一つの方法です」とのことだ。

 7月7日まで資料展示室で開かれている「能楽入門」は、その意味では格好の企画だ。

 能で言えば、現在演じられているおよそ240曲の演目は、登場する役柄や曲の趣によって5つに分類される。それぞれに使われる面や装束、小道具、そして国立能楽堂で実際に行われた舞台写真が展示されている。無料配布の小冊子を片手に、能面や装束の違いなどに注意して見比べてみよう。入門展といえども、展示されている資料の中には、江戸時代に舞台で使われていたものもある。

 「能は、中世の言葉がそのまま使われ、社会の変革を乗り越えて、600年も受け継がれてきた最も古い芸能の一つです。その伝統の一端に触れてもらえれば」と高尾さん。

 実際の舞台を見るいい機会としては、「親子で楽しむ能の会」(8月4日)、「親子で楽しむ狂言の会」(8月25日)がある。先行販売はインターネット(事前に国立劇場インターネットユーザー登録が必要)が28日、電話は29日のともに10時から始まる。親子の場合、いずれも大人2300円、子ども(18歳以下)1000円。早々に満席になることもあり、ご希望の方はお早めに。 (仁賀奈雅行)

◆ひとこと

 「深く知れば知るほど面白くなる世界です。ぜひ興味を持っていただければ」と高尾さん。

写真

 ★メモ 東京都渋谷区千駄ケ谷4の18の1、JR千駄ケ谷駅徒歩5分。7月7日まで資料展示室で「入門展 能楽入門」を開催中。開室10〜17時。展示室は入場無料。5月28日、6月4、11、25日、7月1、2日休館。(電)03・3423・1331(代表)

●足を延ばせば…

 ★太田記念美術館 渋谷区神宮前1の10の10、JR原宿駅徒歩5分。浮世絵専門の美術館。27日まで企画展「広重 名所江戸百景」、6月2〜27日に、他の博物館などと連携した多分野連携展示「悪」の一環として「江戸の悪PARTII」の前期を開催。同30日から7月29日まで後期。入館料一般1000円、大高生700円、中学生以下無料。原則月曜休館。6月は28、29日休館。(電)03・5777・8600ハローダイヤル

 ★国学院大学博物館 渋谷区東4の10の28、国学院大学渋谷キャンパス内。JR渋谷駅徒歩10分。「考古」「神道」「校史」の3ゾーンで資料を展示。6月1日〜8月5日、「悪」関連の特集展示「惡〜まつろわぬ者たち」を開催。入館無料。6月18日と7月9〜13日休館。(電)03・5466・0359

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】