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【親子でぶらり 学べるスポット】

東京理科大学近代科学資料館(東京都新宿区) 数学は意外と身近に

大砲の砲弾の弾道計算、熱伝導の計算などに使われた大掛かりな微分解析機は木曜、土曜に使用の実演もされる

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 スマホのゲームアプリ。当たる確率10分の1のガチャを10回回すと、当たる確率は何%?

 8月10日まで開かれている企画展「身近な数学−数学教育の100年−」の「身のまわりの現象の中の数学」のコーナーではこのほか、速度の違う2台のプラレールを動かし、すれ違う地点を方程式で求める方法や、シマウマが増えるとライオンも増え、シマウマが減るとライオンも減ることを数式で表した「ロトカ・ヴォルテラの捕食式」などについて、企画を担当した学生が説明してくれる。夏休みの中高生にぴったりだ。

 常設展は計算機の歴史、録音技術の歴史、大学の歴史の3つのコーナーに分かれる。

 計算機の歴史では、古代中国の算木などに加え、200年ごろに作られ世界初のソロバンとされるローマの溝ソロバンやロシア、イランのものも展示。「シルクロードで商いに使われ、伝わるうちに変化していったようです」と学芸員の大石和江さんが説明してくれた。

 1923(大正12)年に発売されたタイガー計算器は実際に使って計算してみよう。「これを持って香港あたりに行くのが、昔のエリートサラリーマンでした」と大石さん。1955(昭和30)年に日本で初めて東証と野村証券が導入した第1世代商用コンピューター「UNIVAC120」は膨大な数の真空管が使われている。

 東京理科大の前身東京物理学校に学んだ屋井先蔵が発明した乾電池、大学創設者と親交のあった夏目漱石の「坊っちゃん」の肉筆原稿(複製)なども興味深い。「漱石は応援する気持ちを込めて、坊っちゃんの卒業校を物理学校にしたそうです」(大石さん)。

 ところで冒頭のガチャ、当たる確率は65%ほどとのこと。答えを求める式は展示で。 (仁賀奈雅行)

◆ひとこと

 「計算機の歴史をみても時代のニーズに合わせて新しいものが生み出されてきたことが感じられます。そうして次に来るものに思いを馳(は)せてもらえれば」と大石さん。

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 ★メモ 東京都新宿区神楽坂1の3、JR飯田橋駅西口から徒歩3分。計算機、録音技術の歴史と大学の歴史を展示。和算書や明治初期の理数教科書なども所蔵。入館無料。開館10〜16時。日曜、月曜、祝日と大学の休業日(8月中旬、年末年始含む)休館。(電)03・5228・8224

●足を延ばせば…

 ★小石川後楽園 東京都文京区後楽1の6の6、JR、東京メトロ飯田橋駅徒歩8分。江戸時代初期、水戸徳川家の祖・頼房が築園を始め、2代光圀の時に完成した回遊式築山泉水庭園。儒学者・朱舜水の意見を採り入れ「先憂後楽」から後楽園と名付けられた。入園料一般300円、65歳以上150円、都内在住・在学の中学生と小学生以下無料。小石川後楽園サービスセンター=(電)03・3811・3015

 ◆印刷博物館 文京区水道1の3の3、トッパン小石川ビル。地下鉄江戸川橋駅徒歩8分。「かんじる」「みつける」「わかる」「つくる」の4つのキーワードで展開される印刷専門の体験型博物館。入場料一般300円、学生200円、中高生100円、小学生以下無料。原則月曜休館。(電)03・5840・2300

 

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