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【親子でぶらり 学べるスポット】

自由学園明日(みょうにち)館(東京都豊島区) 教育方針体現した建築

国の重要文化財に指定されている自由学園明日館=東京都豊島区で

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 近代建築家三大巨匠のひとりフランク・ロイド・ライトの作品で有名なのは帝国ホテルのライト館だが、惜しくも取り壊され、今は玄関部分のみが愛知県の明治村に保存されている。

 自由学園創設者の羽仁吉一、もと子夫妻には、娘が3人おり、当時の女学校と違う理想的な学校を作ろうとした。熱心なキリスト教徒で、礼拝に通った教会で知り合ったライトの弟子の遠藤新(あらた)を通して面会し、設計を頼んだところ教育方針に感銘して快諾してもらえたという。

 建物は中央棟の左右に教室棟などが対称に並ぶ。とりわけ、礼拝室(現ホール)の幾何学模様の窓は素晴らしい。羽仁夫妻が重視した生徒自身で昼食を調理し、全員で食べる食堂内部にも幾何学的な装飾が施され、照明もユニークなものだ。

 資金が乏しかったため、机や椅子なども経費を抑えながらデザイン性の高いものが生まれ、現在まで大切に使われている。廊下に敷かれた大谷石は、帝国ホテルで使用された残りではないかといわれている。

 1921(大正10)年の完成から13年後、生徒の増加で学園は東久留米に移転。その後は卒業生のための施設として利用されてきた。ライトは日本の湿潤な気候を知らずか、教室の床と外の地面を同じ高さにした。そのため床を中心に老朽化が進み、取り壊しの話も出たが、各方面の支援で修復して保存された。結婚式や会議室などとして一般に開放され理想的に重要文化財が「動態保存」されている。 (高田照二)

◆ひとこと

 重文4棟のうち講堂は遠藤新の設計。広報担当の吉川紗恵さんは「都会にありながら四季を感じられ落ち着ける施設。隠れ家的な場所でお茶をどうぞ」と話している。

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 ★メモ 東京都豊島区西池袋2の31の3。JRなど池袋駅メトロポリタン口から徒歩5分、JR目白駅から徒歩7分。開館10〜16時。月曜、年末年始休館。夜間、休日見学日もあり。見学料400円、喫茶付き見学600円。毎日14時から約1時間、無料のガイドツアーがある。ホール、講堂、教室などの貸し出しもある。(電)03・3971・7535

●足を延ばせば…

 ★東京消防庁池袋防災館 豊島区西池袋2の37の8。JRなど池袋駅徒歩5分。開館9〜17時、火曜と第3水曜休館。入館無料。消防、防災関連の資料展示のほか体験ツアー(毎日3回、標準コース1時間40分)も開催。防災グッズの販売コーナーも充実している。(電)03・3590・6565

 ★雑司ケ谷鬼子母神(きしもじん)堂 豊島区雑司が谷3の15の20。都電荒川線鬼子母神前駅下車すぐ。地下鉄雑司が谷駅から徒歩5分、JRなど池袋駅徒歩15分。参道のケヤキ並木は古いものは樹齢400年に。参道の先に安産、子育ての神をまつる鬼子母神堂があり、2016年に国の重要文化財に指定された。「すすきみみずく」と「おせんだんご」(毎週日曜と8のつく日の縁日に販売)が名物。(電)03・3982・8347

 

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