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【親子でぶらり 学べるスポット】

家具の博物館(東京都昭島市) 人びとの暮らしと文化表す

素朴な味わいが魅力のウィンザーチェア

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 国内唯一の家具専門の博物館は、生活の洋式化など住環境の変化によって散逸していく家具を収集・保存する目的で、フランスベッドの創業者・池田実氏(1920〜99年)の発起で、グループ各社の協力により、72年に東京都中央区晴海にオープン、その後、現在の昭島市に移転した。

 「家具の伝統−継承−創造」をテーマに、箪笥(たんす)や椅子をはじめ、和と洋のさまざまな家具が収集・展示されている。開館当初は850点ほどだった資料も、寄贈もあり、現在は1800点に達している。

 圧巻なのはやはり箪笥と椅子だ。下部に車が付いて動かすことができる車箪笥、商取引に必要な金銭や帳面などを収めた小型で頑丈な船箪笥など、さまざまな箪笥を見ることができる。

実物を忠実に再現した菊地コレクション

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 椅子では、英国ビクトリア様式をモデルにした明治時代のダルマ椅子をはじめ、英国で17〜19世紀に、大流行したウィンザーチェアも数多く収集・展示されている。ウィンザーチェアは17世紀後半に英国の地方の町家や農家などで使用されていた素朴な椅子。丈夫で使いやすく比較的安価なことから、都市の中流家庭へ広まったという。

 欧米のクラシック椅子のミニチュア(縮尺5分の1)を集めた「菊地コレクション」も注目に値する。高島屋東京店装飾部に勤務し、西洋家具に造詣が深かった菊地敏之氏(1920〜2015年)が長年にわたり、ゴシック期から20世紀初頭までの椅子を忠実に再現したコレクションで、西洋での椅子の歴史を概観することができる。

 「家具はその時代に、その地域で生きた人びとの暮らし方や価値観、歴史と文化を表しています」と主任学芸員の斉藤雅士さんは話す。 (古庄英輔)

◆ひとこと

 家具はその地域に住む人々の暮らしとともにある。「大勢の被害者が出た西日本豪雨では、多くの伝統家具が失われていると聞いています」と斉藤さん。

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 ★メモ 東京都昭島市中神町1148。JR青梅線中神駅北口から徒歩5分。フランスベッド東京工場内。開館10時〜16時30分。入館料一般200円、高校生以下無料。原則水曜休館。8月11〜16日は休館。(電)042・500・0636

●足を延ばせば…

 ★国営昭和記念公園 JR中央線立川駅徒歩約10分、多摩都市モノレール立川北駅から徒歩約8分。昭和天皇在位50周年記念事業の一環として、立川飛行場跡地に建設された。総面積は約180ヘクタールで、園内には、ドッグランやプール、バーベキューガーデン、日本庭園、盆栽苑(えん)などさまざまな施設がある。開園9時30分〜17時(3〜10月)。(電)042・528・1751

 ★国立極地研究所 南極・北極科学館 立川市緑町10の3。JR立川駅徒歩約25分。多摩都市モノレール高松駅徒歩10分。南極点まで往復5200キロを走破した雪上車など南極観測で使用された機器や隕石(いんせき)などの標本を展示。入館無料。開館は火〜土曜。10〜17時。日・月・祝日は原則休館。8月11、14日休館。(電)042・512・0910 

 

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