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【親子でぶらり 学べるスポット】

箱根ガラスの森美術館(神奈川県箱根町) 玄関抜けると欧州の街角

中世ヨーロッパを思わせる石造りの建物

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 玄関を通り抜けると中世ヨーロッパのレトロな街角にさまよいこんだようだ。石造りの城館、白壁の建物、広々とした庭園。その周囲を大涌谷や小塚山など箱根の山々が自然の借景のように取り囲んでいる。5月にはバラの花、6月にはアジサイ、秋には紅葉、冬にはクリスマスのイルミネーションが彩りを添えるのもうれしい。

 城館の前の池の真ん中に展示されている大きなガラスの芸術品は「パラッツォ・ドゥカーレ・シャンデリア」。箱根ガラスの森美術館と姉妹提携を結んでいるベネチア(ヴェネチア)市立ムラーノ・ガラス美術館が制作した。同館内のヴェネチアン・グラス美術館は古代ローマ帝国発祥といわれるヴェネチアン・グラスの歴史を今に伝えている。

 13世紀、ベネチア共和国政府はガラス製造業者を家族もろともムラーノ島に強制移住させ、厳重な管理の下でガラス技法を発展させた。ヴェネチアン・グラスはルネサンス期に最盛期を迎え、19世紀にはインテリア部門に進出し近代化の道を歩んできた。同館では黄金期といわれる15〜16世紀のガラス工芸の名品の数々を展示する。

 館内のミュージアムショップでは、夏休み自由研究として「ガラスの昆虫たち」(9月2日まで)を開催。600度のバーナーの炎でガラス棒を溶かしてカブトムシやクワガタ、カマキリなど昆虫を表現するイタリア人作家の制作実演(木曜休み)に見学者からため息が漏れる。

 「作家は箱根の昆虫の標本を研究し細部にいたるまで繊細に表現している。箱根の自然を再現したジオラマも設置しているので親子で楽しんでほしい」(同館)。この人気の企画は10月20日から11月25日まで「秋の虫」を対象に再び開催される。 (土田修)

◆ひとこと

 9月初旬にはススキが見ごろとなり、10月中旬には紅葉の季節が始まる。これから箱根はハイキングや温泉めぐりを堪能するには最適のシーズンを迎える。

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 ★メモ 神奈川県箱根町仙石原940の48。JR小田原駅から箱根登山バスで40分、または箱根登山鉄道箱根湯本駅から同バスで25分。体験工房ではガラスを溶かして接合するフュージング技法(体験料金1700円から)や、砂を吹き付けて好みの絵柄を彫るサンドブラスト技法(同1300円から)にチャレンジできる。開館10時〜17時半。入館料大人1500円、65歳以上1400円、高大生1100円、小中学生600円。(電)0460・86・3111

●足を延ばせば…

 ★星の王子さまミュージアム 箱根町仙石原909。箱根登山鉄道強羅駅からバス。小説「星の王子さま」と作者のサン・テグジュペリを紹介する施設。料金は大人1600円、学生と65歳以上1100円、小中学生700円。開園9〜18時。第2水曜は休園。(電)0460・86・3700

 ★箱根ラリック美術館 箱根町仙石原186の1。箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根登山バス「仙石案内所前」下車すぐ。ジュエリーやガラス工芸などさまざまなジャンルを手掛けたルネ・ラリックの作品を集めた美術館。現在、企画展「オパールとオパルセント 魔性の光に魅せられて」が開催中。12月2日まで。入館料大人1500円、高大生と65歳以上1300円、小中学生800円。開館9〜17時。年中無休。(電)0460・84・2255

 

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