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【国際】

プルトニウム331キロを日本から米の施設へ 核兵器40〜50発分

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 【ワシントン=共同】米国などから日本に研究用に提供されたが、核安全保障のため返却が決まったプルトニウム三百三十一キロの受け入れに向け、米エネルギー省は、南部サウスカロライナ州にある国立の核施設で受け入れが可能とする環境アセスメントの結果をまとめた。

 このプルトニウムは、高濃度で軍事利用に適した「兵器級」が大半を占める。日本政府関係者によると、日本から三月末までに搬出され、船で輸送される見通し。三月にワシントンで開催する第四回核安全保障サミットの前後に移送に着手し、サミットの成果として強調する狙いがあるとみられる。

 冷戦時代に英米とフランスが日本に提供。日本原子力研究開発機構の高速炉臨界実験装置(FCA、茨城県東海村)で利用されてきた。FCAではウランと混ぜないプルトニウム燃料として使ったが、出力が小さいため量はほとんど変わらない。現在もFCAに保管されており、核兵器四十〜五十発分に相当する。核を拡散させない政策を重視するオバマ政権が二〇一四年、日本に返還を求め、両国が移送に同意していた。

 受け入れるのは、米国内の核物質の処理・保存などを担う「サバンナリバー核施設」。

 移送について、エネルギー省の担当者は「セキュリティーの観点から詳しい時期は言えない」と話した。

 サバンナリバー施設の動向を監視しているトム・クレメンツ氏によると三百キロ以上のプルトニウムを海上輸送するのは、日本のあかつき丸が一九九三年に約一トンをフランスから日本に輸送して以来の規模という。

 

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