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【国際】

「格差是正」サンダース氏急伸 米大統領選・民主指名争い

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 【ワシントン=斉場保伸】十一月の米大統領選の民主党指名争いで、党内支持率トップのヒラリー・クリントン前国務長官(68)の人気に陰りがみられる。追うバーニー・サンダース上院議員(74)がここに来て急速に支持を集めており、八年前にも本命視されながら現オバマ大統領と激しい指名争いを演じた苦戦の悪夢がよみがえる可能性も出てきた。

 クリントン氏は前国務長官としての政治経験と高い知名度で「初の女性大統領」の誕生を期待され優位を誇ってきた。一方、社会主義者を自称するサンダース氏は格差の是正を訴えるなどリベラルなスタンスを一貫して打ち出してきた。ここに来て、最低賃金の引き上げや公立大学の授業料を無料化するというサンダース氏の主張が若者を中心に浸透度を深めている。

 民主、共和両党が大統領選を戦う候補を選ぶ予備選・党員集会は二月一日にアイオワ州でスタートする。リアル・クリア・ポリティクスが集計した各種世論調査の支持率平均値では十二日現在、アイオワ州でクリントン氏が45・5%、サンダース氏が45・3%。その差はわずか0・2ポイントで拮抗(きっこう)する。

 続く二月九日に予備選があるニューハンプシャー州では、隣接のバーモント州選出のサンダース氏が地の利を生かして48・8%の支持を集め、クリントン氏の42・6%を逆転している。

 クリントン氏は八年前の〇八年一月にはアイオワ州でオバマ氏に敗れ、続くニューハンプシャー州で演説中に「(選挙戦は)楽じゃない」と涙。辛くも一勝一敗に持ち込んだ局面があった。仮に今回クリントン氏がアイオワ、ニューハンプシャー両州を落とせば、世論はクリントン氏の「弱さ」に着目し、その後の選挙戦が極めて厳しいものとなるのは必至だ。

 ワシントン・ポスト紙によると、この状況を受けてクリントン氏は「全然神経質になんかなってないわ。最後までできる限りのことをする」と述べた。だが全米でも両氏の差の縮まる傾向がここ数日顕著で、クリントン氏の圧倒的優位は揺らいでいるのが実情だ。

 

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