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【国際】

南スーダン 国連「虐殺のルワンダ」再現を懸念

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 【ジュバ=共同】南スーダンでは七月の大規模な戦闘で和平合意が事実上崩壊した。民族対立がジェノサイド(民族大虐殺)を招く可能性があるとの見方すらあり、国連当局者らは憂慮している。

 南スーダンの首都ジュバを訪問した国連のアダマ・ディエン事務総長特別顧問は十一日の記者会見で「ルワンダを思い起こさせる」と述べた。念頭にあるのは一九九四年にルワンダの多数派フツ人が少数派ツチ人ら八十万人を殺害したとされる大虐殺だ。ディエン氏は南スーダンでも虐殺発生の兆候があると警告した。

 南スーダンの政府側は最大民族ディンカの出身者が多く、反政府勢力は別の有力民族ヌエルが主体。双方は昔から牧草地や家畜の水場を巡る争いを続けてきた関係にある。会見でディエン氏は、ルワンダとの共通点として、民族間の対立をかき立てるような言動が流布され、なたなど身近にある刃物で市民が殺し合う状況があると指摘する。

 ディンカはヌエルだけでなく他の少数民族も攻撃の対象にしつつあるとの証言もある。ジュバに住む少数民族で四十代のアン・ハッサンさんは「以前は兵士たちの間の争いだったが、最近は少数民族も軍兵士に狙われるようになった」と話す。

 独立から五年余り。現地で活動する陸自関係者は「七月の戦闘で全て変わってしまった」とみている。

 

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