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【国際】

独ケルンで「北アフリカ系」650人に職質 治安対策「人種差別」批判も

 【ベルリン=垣見洋樹】ドイツの警察当局は一日、大みそかの夜から元日未明にかけて西部ケルンで「北アフリカ系」の男性六百五十人を駅で職務質問した、と発表した。ケルンでは、二〇一五年の大みそかに男の集団による女性暴行事件が発生。警察は今回、先月十九日にベルリンで十二人が死亡したトラック突入テロなども受けて治安対策を強化し、広範な職務質問で事件を未然に防いだと強調している。しかし、外見的特徴で捜査対象を絞り込む手法には「人種差別だ」との批判も強まっている。

 一五年の集団暴行事件では、女性を襲った男の多くが「北アフリカ系」だったとされ、難民申請者も関与していたため、難民に寛容なメルケル首相の姿勢が批判される契機になった。

 警察当局は今回、新年を祝うため市民約五万人が集まったケルン中心部に三千人の警察官を配置。「北アフリカ系」の男性を中心に中央駅で尋問し、中心街への通行を制止した。

 ロイター通信などによると、先月三十一日にはわいせつ行為や言葉での性的嫌がらせで九十二人が逮捕され、中には十六人のドイツ人も含まれていた。

 今回の捜査手法について国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのボッシュ氏は「人種選別は人権侵害であり、法治国家の捜査手法としてふさわしくない」と批判した。

 左派の「緑の党」が捜査の適法性に問題があると指摘しているのに対し、与党は警察を擁護するなど、政界でも論争になっている。

 

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